出版社内容情報
日本における移民の社会的統合状況につき階層論をベースに検証。移民受け入れをめぐる観念的議論を超え、具体的な課題を展望する。
国勢調査個票データを用い、日本における移民の社会経済的状況を定量的に分析、その傾向と特徴をナショナルレベルで明らかにする。文化的共生に重点が置かれてきた日本における移民研究を階層概念を軸に再構成、欧米の移民研究との理論的接続をはかり、移民の社会的統合を進めるにあたり具体的な議論につなぐ視点を提供する。
内容説明
観念的議論を超え、具体的な課題へ。国勢調査マイクロデータから移民の社会経済的状況を定量的に分析、その傾向と特徴をナショナルレベルで明らかにする。文化的共生に重点が置かれてきた日本における移民研究を階層概念を軸に再構成し、移民の社会的統合を進めるにあたり具体的な議論につなぐ視点を提供する。
目次
第1部 問題の所在、及びその背景(現代日本における移民受け入れと社会学的課題;近代以降の日本における移民受け入れの歴史―国際移動転換の観点から;日本の移民研究における方法論的課題―移民の階層的地位に注目して)
第2部 移民の階層的地位に関する実証研究(移民男性の労働市場への統合状況とその要因―Immigrant Assimilation Modelに基づく分析;ジェンダーの視点から見た移民女性の階層的地位;移民第二世代の教育達成に見る階層的地位の世代間移動―高校在学率に注目した分析)
第3部 展望(現代日本における移民の社会的統合とその展望)
著者等紹介
是川夕[コレカワユウ]
1978年青森県八戸市生まれ。東京大学文学部卒業、カリフォルニア大学アーバイン校修士課程修了、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会学)。内閣府での勤務(1種・経済区分)を経て、現在、国立社会保障・人口問題研究所人口動向研究部第三室長、OECD移民政策会合ビューローメンバー、OECD移民政策専門家会合(SOPEMI)政府代表。専門:社会人口学、移民研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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