出版社内容情報
教育格差を生む背景に親の学歴志向の差異があり、それが親族や友人に影響されていることを質問紙調査に基づいて実証的に析出する。
親の地位や豊かさが教育格差を生むというのは定説だが、その理由は明らかにされていない。本書は、従来の枠をこえて親の交際相手について調査した結果から、親族やママ友などの学歴や考え方が親の学歴志向を媒介して関与していることを実証的に析出する。教育格差の生成メカニズムに迫り、親への支援に結び付けようとする意欲的研究。
内容説明
親の地位や豊かさだけが原因なのか。親の人づきあいに関する調査データに基づき、教育格差には親族や友人などの学歴や考え方も関わることを示す。格差生成メカニズムを知り、有効な是正策や親への支援策を考えるために。
目次
第1章 親戚が学歴に影響する?
第2章 祖父母とオジオバの影響
第3章 親族効果の背景
第4章 パーソナルネットワークの視点から考える
第5章 ネットワークと学歴志向
第6章 準拠枠としてのネットワーク
第7章 地位アイデンティティと学歴志向
終章 人づきあいと教育格差
著者等紹介
荒牧草平[アラマキソウヘイ]
1970年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位修得退学。博士(人間科学)。現在:日本女子大学人間社会学部教授。専門は教育社会学、家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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