出版社内容情報
情報通信技術(ICT)は、対人関係や社会集団との関わりの変化の要因の一つと目され、個人のコミュニケーションの道具として発展、普及した側面が大きい。ICTの普及した日本社会において、社会関係はいかに変化したのか。1993年と2014年における山形市と朝霞市の2都市の調査により、この約20年の社会関係の変化を実証的に分析する。
内容説明
20世紀末から現在にかけての約20年間で、日本人の社会関係はどう変化したのか。情報通信技術(ICT)の普及に注目しつつ、首都圏と地方都市における時系列調査により、ソーシャル・ネットワークの変化を実証的に分析する。
目次
序章 21世紀の家族・コミュニティ変動論へ―21年後の朝霞・山形再訪
第1章 社会関係のなにが、なぜ変わったと考えられているか
第2章 ネットワーク・サイズの変化
第3章 親密な友人関係の変化
第4章 親密な友人関係における同類結合とその変化―時系列比較の観点から
第5章 親子の居住関係と接触頻度の変化
第6章 家族意識の変化
第7章 サポート・ネットワークの変化
第8章 多様化するICT利用とネットワーク・サイズ―都市度とサポート利用可能性の視点から
終章 何が変わり、何が変わらなかったのか
著者等紹介
石黒格[イシグロイタル]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(社会心理学)。日本女子大学人間社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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