内容説明
都市暴動、過激主義によるテロリズム、極右政党の台頭…。「多文化」と「多分化」の間に揺れるイギリスにおいて、人びとの連帯はいかにして可能か。
目次
グローバル化、「超」多様化、不安の政治
多文化主義とリベラル・ナショナリズム論
戦後イギリスの社会統合政策―戦後から一九九七年まで
多民族社会イギリスの統合をめぐる定義―制度的人種主義からコミュニティの結束へ
移民、シティズンシップ、ブリティシュネス―リベラルなナショナリズム
若者ムスリムとブリティシュネスの政治
平等、多様性、接触
信仰学校をめぐる政策と論争
フランスとイギリスのスカーフ/ヴェール論争―欧州人権条約第九条と経路依存性
新労働党政府の社会統合政策への批判
「ムスリムであること」と「イギリス人であること」―若者ムスリムのアイデンティティ・マネジメントと社会適応
リベラル・ナショナリズムと多文化主義
著者等紹介
安達智史[アダチサトシ]
1979年、京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、日本学術振興会海外特別研究員、ロンドン大学教育研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。