内容説明
エスノメソドロジーで読み解く「日常生活」と「科学実践」。
目次
第1章 エスノメソドロジー
第2章 「古い」科学社会学の終焉
第3章 新しい科学知識の社会学の興隆
第4章 現象学とプロト・エスノメソドロジー
第5章 ウィトゲンシュタイン、ルール、認識論のトピック
第6章 分子社会学
第7章 本質から個性原理へ―ワークのエスノメソドロジー研究
結論
著者等紹介
リンチ,マイケル[リンチ,マイケル][Lynch,Michael]
1948年、インディアナ州インディアナポリス生まれ。コーネル大学卒業後、カリフォルニア大学アーバイン校にて博士号取得。1999年よりコーネル大学科学技術研究院教授。科学実践の社会学的研究、エスノメソドロジーの方法論的研究などを行なっている。2009年まで「科学の社会的研究学会(4S)」会長。1995年、『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』によりアメリカ社会学会ロバートK.マートン賞受賞
水川喜文[ミズカワヨシフミ]
慶応義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻後期博士課程単位取得満期退学。社会学修士。北星学園大学社会福祉学部・大学院社会福祉研究科教授
中村和生[ナカムラカズオ]
明治学院大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得満期退学。修士(社会学)。青森大学社会学部社会学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Bevel
2
科学社会学におけるポストモダンみたいなものと位置づけたらよいのかな。会話分析(エスノメソドロジー)の科学社会学への適用といえばそうなのだけど、趣旨としては、全部すてて研究対象を捉えなおす必要があるという話。研究プログラムとしての「認識トピック(=観察、記述、検証、説明)」をボトムアップから考え直すという話も、フィールドをどう定義するかとか、基礎的な概念がどう整合性をもつかという課題に正面からぶつからないとなかなか意義を持ちにくいように思う。後期ウィトゲンシュタインの解釈とかも今読むにしてはちょっとなあと。2022/09/15
kys
0
勉強にはなった。ちょっと偏りはある気はするが、門外漢なので…。科学社会学を門外漢が概観するのには有効だったが、エスノメソドロジーへの理解はあまり深まらなかった。2016/11/05
まつゆう
0
ううむ難しい。科学を構築的に捉える時にまつわる様々な諸問題とエスノメソドロジーを関連させて論じているのは分かるが、正直理論の話で使いにくい。自分の研究と関連させて読むのはもう少し先になりそうである。2016/10/10