内容説明
“社会学”を積極的に解体し、そして批判的に構築する。盛山和夫門下の13人が、各々の専門を通じて、社会学のあるべき姿を問う。
目次
第1部 規範と理論の緊張関係(現代社会へのナラティヴ・アプローチ;グローバル化社会における共同性の探究;トランスナショナルな公共圏の成立条件;開かれた共同性と政治的リベラリズム―政治的代表における性別の意味;取り決めとしての責任と社会学;ハーバーマスにおける市民社会と宗教)
第2部 規範・理論と実証の緊張関係(構築主義を再構築する―構築の存在論と正義論をこえて;近代日本の「家」と家族―家族研究における理論と現実;「量」と「質」の共通の準拠問題;食べ物に貴賎はあるか―社会規範と社会調査;分権化/広域化のなかの介護保険制度の再構築―保険と扶助、2つの「提携」の組み替え;「自己決定」と「生存」のジレンマ―立岩真也『ALS』に読む秩序構想と実証的研究との関係;階層意識と権力)
著者等紹介
米村千代[ヨネムラチヨ]
1965年生、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会学)。現在、千葉大学文学部教授
数土直紀[スドナオキ]
1965年生、東京大学大学院社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)。現在、学習院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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