階層意識のダイナミクス―なぜ、それは現実からずれるのか

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階層意識のダイナミクス―なぜ、それは現実からずれるのか

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  • サイズ A5判/ページ数 331p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326602179
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C3036

出版社内容情報

人びとの意識は社会構造にいかにして規定されているのか。階層への帰属の意識がどう形成され変動するのか、自由と権力の探究から読む、ひとつの戦後日本社会の姿。

権力は、社会に秩序をもたらし、人びとの間に順位をつける。自分が社会においてどこに位置するか、階層意識を調べてみると、現実の日本社会はけっして平等社会ではないのに、自分を<中>程度だと認識している人が多い。権力の影響で人びとは誤った認識をもつという説明を退けて、階層帰属意識の形成と変動メカニズムを精緻に分析する。

[関連書]同著者 『自由という服従』 (光文社新書)

第1章 なぜ、それは現実からずれるのか

 1. 階層帰属意識の趨勢
 2. なぜ、それは問題なのか:階層帰属意識分布の推移の二つの局面
 3. なぜ、それは問題なのか:ジェンダーと階層意識
 4. 問題の定式化

第2章 階層帰属意識と地位継承:数理モデル

 1. 地位継承とは?
 2. 基本モデル
 3. モデルの応用
 4. 議論
 5. 結論

第3章 学歴継承の効果

 1. 問題
 2. 方法
 3. 分析結果
 4. 議論
 5. 結論

第4章 職業継承の効果

 1. 問題
 2. 方法
 3. 分析結果
 4. 議論
 5. 結論

第5章 階層帰属意識と結婚:数理モデル

 1. 問題
 2. 基本モデル
 3. モデルの応用
 4. 議論
 5. 結論

第6章 学歴における上方婚/下方婚の効果

 1. 問題
 2. 方法
 3. 分析結果
 4. 議論
 5. 結論

第7章 職業における上方婚/下方婚の効果

 1. 問題
 2. 方法
 3. 分析結果
 4. 議論
 5. 結論

第8章 階層意識のダイナミクス

 1. 社会構造と階層意識のねじれた関係
 2. 階層意識のミクロ─マクロ・リンクⅠ:地位継承と階層意識
 3. 階層意識のミクロ─マクロ・リンクⅡ:階層帰属意識の性差
 4. 構造の二重性

参考文献
索引

内容説明

現実の日本社会は、けっして平等な社会ではないのに、自分を“中”程度だと考える人が大半である。階層意識とはどのように形成されるのかを考察する一冊。

目次

第1章 なぜ、それは現実からずれるのか
第2章 階層帰属意識と地位継承:数理モデル
第3章 学歴継承の効果
第4章 職業継承の効果
第5章 階層帰属意識と結婚:数理モデル
第6章 学歴における上方婚/下方婚の効果
第7章 職業における上方婚/下方婚の効果
第8章 階層意識のダイナミクス

著者等紹介

数土直紀[スドナオキ]
1965年メキシコに生まれる(神奈川県で育つ)。1994年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。1995年東京大学にて博士(社会学)取得。現在、学習院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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