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出版社内容情報
グローバル化に象微される世界の新しい動向は各国のマスコミュニケーションにどのような影響を与えているか。同時に、従来欧米で開発された理論は各国のマスコミ分析になお有効であろうか。以上の問いがこの本のモチーフである。本書は原書の約半分の抄訳であるが、これまで知られることの少なかった各国の情報が沢山盛り込まれている。例えば改革解放政策の中で党によるコントロールとマスコミの自立化がせめぎ合う中国、ソ連邦が崩壊して渾沌 とした状況を示すロシア、脱西欧化をめざすオーストラリア、といった具合に。他にメキシコ、韓国、台湾、イギリス、南アフリカなど。
序章 グローバル化理論をこえて
Ⅰ 移行的および混合的社会
第一章 メディア研究を再考する:中国
第二章 コミュニズム崩壊後のメディア理論
第三章 権力、利益、腐敗、嘘:一九九〇年代のロシア
Ⅱ 権威主義的ネオリベラル社会
第四章 政治権力と民主化:メキシコ
第五章 グローバル化と強い国家:韓国
第六章 国家、資本、メディア:台湾
Ⅲ 民主主義的ネオリベラル社会
第七章 リベラル・コーポラティズムの衰退:イギリス
第八章 脱西欧化の文化座標:オーストラリア
Ⅳ 民主主義的規制社会
第九章 グローバル化 対 政治経済:南アフリカ
訳者解説(杉山光信)
内容説明
グローバル化の進展、その中で各国のメディア状況はどのように動いているのか。新しい理論的枠組みと共に開示される新しい驚きの数々。
目次
グローバル化理論をこえて
1 移行的および混合的社会(メディア研究を再考する:中国;コミュニズム崩壊後のメディア理論 ほか)
2 権威主義的ネオリベラル社会(政治権力と民主化:メキシコ;グローバル化と強い国家:韓国 ほか)
3 民主主義的ネオリベラル社会(リベラル・コーポラティズムの衰退:イギリス;脱西欧化の文化座標:オーストラリア)
4 民主主義的規制社会(グローバル化対政治経済:南アフリカ)
著者等紹介
カラン,ジェームズ[カラン,ジェームズ][Curran,James Patrick Prendergast]
1945年生まれ。ロンドン大学教授。ケンブリッジ大学で歴史学、とくに戦後英国の新聞史を専攻。放送大学などでの教職を経て、1989年以降現職。歴史研究の他、マスコミュニケーションの理論についての著作が多くある
朴明珍[パクミョンジン]
1947年生まれ。ソウル大学社会科学部新聞学科教授。ソウル大学、ニース大学で仏文学を修めたあと、パリ大学で映像コミュニケーションで学位取得。1980年以後ソウル大学で教え、同大学言論情報研究所長もつとめる。韓国言論学会の2003年10月からの次期会長に予定されている
杉山光信[スギヤマミツノブ]
1945年生まれ。東京大学文学部および同大学院博士課程で学ぶ。東京大学新聞研究所教授を経て、2002年4月から明治大学文学部教授
大畑裕嗣[オオハタヒロシ]
1958年生まれ。都立大学および東京大学大学院社会学研究科博士課程で学ぶ。現在は東洋大学社会学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。