出版社内容情報
1995年に「安心して暮らせる21世定の社会を目指して――社会保証体制の再構築に関する勧告」が出され、高齢・長寿社会を展望する新しい社会保障制度が発足しつつある。こうした制度の再編の方向性を明らかにするためには、これまでの体制の基礎であった1950年勧告に示されたシステムを検討する必要がある。本書は、戦後日本の社会保障制度が、どのような理念と体系をもつものであったかを実証的に探るものである。公的年金制度と国民皆年金体制に焦点をあて、その成立過程を追求するとともに、制度がはらんでいた問題点と今後の課題を明示
内容説明
戦後日本の社会保障制度を支えてきた1950年型体制の形成過程を実証的に追求。一次資料の発掘を通して年金制度確立の背景を探る。
目次
1950年型所得保障制度の研究視点
1 所得保障制度への前奏(救済対策の成立;防貧政策の成立過程;生存権保障理念の形成)
2 所得保障制度の成立(被用者年金制度の確立過程;非被用者年金(拠出)制度の成立
補完的年金保険制度の成立
皆年金体制の確立)
3 1950年所得保障制度の限界(社会保障省という構想;社会保障税の構想;一体的所得保障制度の構築をめざして)
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