出版社内容情報
社会保障の転換期にあたって，制度と法の現状，諸問題，課題，政策の動向等，多角的分析を行い，国際的視野から社会保障の実像を明らかにし，今後を展望する学際的共同研究。
【目次】
第１部 社会保障政策の動向と展望
1 社会保障政策と立法―戦後の政策の推移と法の動向からみて―
2 社会保障判例の動向と基本的人権
3 社会保障の国際的動向と展望―自己概念の変遷について―
4 社会保障政策の変容と展望―西ドイツを中心として―
5 社会保障と租税―秋田国保税訴訟の意義―
6 社会保障政策と家族法
7 雇用保障の問題点と課題
第２部 社会保健の課題と展望
1 公的年金統合化の軌跡と課題
2 権利構造からみた年金体系と今後の課題―昭和６０年年金改革にふれて―
3 カナダにおける年金制度改革の動向
4 医療保険の課題と展望
5 健康権とヘルス・ロー
6 フランスにおける医療の社会化と今後の方向
7 労災保険法の社会保障法的改正論―イギリス法との比較法に基く―
8 アメリカ労災補償制度の現状と課題
第３部 社会福祉・公的扶助の課題と展望
1 社会福祉サービスと生活保護をめぐる法的諸問題
2 社会福祉サービスにおける市民参加と「人権」保障
3 公的扶助の課題と展望―不正受給―
4 住宅保障の課題と展望―わが国における住宅基本法制定の挫折と動向―
あとがき
