出版社内容情報
使い慣れた道具への愛着、見慣れた店が取り壊されているときの寂しさ、あるいはチャルメラを聞いた時に感じる懐かしさ。消費の美学はこうした経験を扱う消費者行動研究の一分野であり、多くの学問領域がかかわる学際的な分野である。本書は日本ではまだほとんど知られていないその全体像を解説し、主要なトピックについて論じる。
内容説明
消費者がモノを買い、使い、鑑賞し、味わうとき、そこではどのような感性的経験が生まれているのか。消費者行動研究の新たな潮流を紹介する試みの書。
目次
第1部 消費の美学を知る(消費者行動研究と消費の美学;消費の美学という研究領域;消費の美学と関連領域)
第2部 消費の美学を探る(芸術作品とポピュラー・アートの鑑賞;商品・店舗の感性的側面と消費者の反応;消費生活の中の情趣)
著者等紹介
牧野圭子[マキノケイコ]
東京生まれ。1990年、お茶の水女子大学卒業。京都大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程学修退学。京都大学博士(経済学)。静岡県立大学経営情報学部助手、成城大学文芸学部講師、准教授等を経て、成城大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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