金融の機能不全

個数:
  • ポイントキャンペーン

金融の機能不全

  • 林 文夫【編】
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 勁草書房(2007/01発売)
  • 【ウェブストア限定】ブラックフライデーポイント5倍対象商品(~11/24)※店舗受取は対象外
  • ポイント 170pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年11月21日 00時55分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326548521
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3333

出版社内容情報

中小企業、非製造企業、家計への銀行信用の収縮は企業の設備投資、家計の消費支出などのような支出行動を停滞させた。金融機能不全の実態を分析する。

第1章 1990年代の設備投資の停滞について 堀敬一・齊藤誠・安藤浩一
      ――上場企業の財務データからの考察――
 1.はじめに
 2.設備投資のキャッシュフロー感応度について
 3.トービンのq,流動性資産と設備投資行動
 4.おわりに
 補論 非バランスパネルの推計手続きについて

第2章 金融危機と設備投資 小川一夫
    ――1990年代における日本の経験――
 1.はじめに
 2.金融危機と設備投資:理論と実証
 3.設備投資関数の特定化と使用データ
 4.設備投資関数の計測とその含意
 5.おわりに

第3章 非上場企業の設備投資の決定要因 福田慎一・粕谷宗久・中島上智
    ――金融機関の健全性および過剰債務問題の影響――
 1.はじめに
 2.先行研究のオーバービュー
 3.3つの仮説
 4.設備投資関数の推計
 5.基本モデルの推計結果
 6.取引先銀行数のクロス項を通じた影響
 7.取引先の破綻の影響
 8.おわりに
 補論1 トービンのqの算出
 補論2 実質資本ストック(再取得価格)の算出

第4章 銀行破綻処理と中小企業 鯉渕賢・福田慎一
      ――ショック療法の功罪――
 1.はじめに
 2.大手銀行2行の破綻
 3.デ ー タ
 4.倒産件数への影響
 5.推計方法
 6.推計結果
 7.おわりに

第5章 金融危機と雇用調整 小川一夫
    ――1990年代における日本の経験──
 1.はじめに
 2.異時点間最適化行動からの動学的労働需要関数の導出
 3.パネルデータの構築とその特徴
 4.過剰債務が雇用に与える影響:定量的評価
 5.おわりに

第6章 過剰債務と消費行動 小川一夫・万軍民
    ――ミクロデータに基づく実証分析――
 1.はじめに
 2.過剰債務と消費行動
 3.消費関数の特定化
 4.使用データと変数の作成方法
 5.消費関数の計測結果とその解釈
 6.おわりに
 補論 時価ベースの住宅・土地資産の作成方法

第7章 ABS発行市場における劣後引受の役割
                    井坂直人・大橋和彦・齊藤誠
 1.はじめに
 2.AAA格ABSに関するスワップ・スプレッドの銘柄間格差
 3.AAA格ABSのスワップ・スプレッドの実証分析
 4.おわりに

索引

内容説明

中小企業、非製造企業、家計への銀行信用の収縮は企業の設備投資、家計の消費支出などのような支出行動を停滞させた。金融機能不全の実態を分析する。

目次

第1章 1990年代の設備投資の停滞について―上場企業の財務データからの考察
第2章 金融危機と設備投資―1990年代における日本の経験
第3章 非上場企業の設備投資の決定要因―金融機関の健全性および過剰債務問題の影響
第4章 銀行破綻処理と中小企業―ショック療法の功罪
第5章 金融危機と雇用調整―1990年代における日本の経験
第6章 過剰債務と消費行動―ミクロデータに基づく実証分析
第7章 ABS発行市場における劣後引受の役割

著者等紹介

林文夫[ハヤシフミオ]
ハーバード大学Ph.D.、ノースウェスタン大学助教授、筑波大学助教授、大阪大学助教授、ロンドン大学客員教授、ペンシルバニア大学教授、コロンビア大学冠講座教授、ハーバード大学客員教授を経て、東京大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

12
バブル崩壊後の長期経済停滞を解明するために書かれた三分冊の本の2冊目です。この巻では金融仲介機能の低下による投資の不振を中心に7つの論文が収められています。設備投資の面からの解析が3つの論文で、銀行破たん処理と中小企業への融資対応、また雇用の面から、過剰債務による消費者行動とかなり原因が明確となっています。これによって経済や金融の再生を図っていくべきなのでしょうが、ここにはそこまでの解決策に関するものは含まれていません。2014/06/08

やまやま

7
第二巻は若干地味な本で、銀行貸出や証券市場を通じた金融仲介の機能不全が投資や消費にどのような悪影響を与えていたかを実証分析することに主眼を置いている。例の一つは、90年代末の長銀と日債銀の破綻・再建である。長銀(新生銀行)は米国流の経営方針=効率重視を導入し、日債銀(あおぞら銀行)は日本的手法を継続し、低利益でも融資を継続する案件を維持した。2つの融資性向と融資後の対象企業における利益率を測定した。大企業では効率優位が生産性向上となったが、中小企業ではむしろ融資がないと企業価値を損耗した。難問である。 2019/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/38104
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品