内容説明
開発経済学・アジア研究の泰斗・渡辺利夫の功績。「対外従属」「軍部独裁」「財閥支配」の暗鬱な韓国論を克服した渡辺・韓国論の真骨頂。
目次
1 現代韓国経済分析―開発経済学と現代アジア(本書の課題;経済発展と後発性利益;輸出志向工業化の政策体系;重化学工業化と工業構造の深化;工業雇用の拡大と二重経済;工業化政策の諸類型と所得配分;日韓分業関係の構造分析)
2 韓国経済入門(私のなかの韓国;無からの出発;漢江の奇蹟;財閥―奇蹟の主役;苦悩する韓国経済;日韓経済関係をどう見るか;東・東南アジア経済圏のダイナミズム;その後の韓国経済)
著者等紹介
渡辺利夫[ワタナベトシオ]
昭和14(1939)年、山梨県甲府市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を経て拓殖大学に奉職。拓殖大学元総長、元学長。専門は開発経済学・現代アジア経済論。(公財)オイスカ会長。日本李登輝友の会会長。平成23(2011)年、第27回正論大賞受賞。著書に『成長のアジア 停滞のアジア』(講談社学術文庫、吉野作造賞)、『開発経済学』(日本評論社、大平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』(文藝春秋、アジア・太平洋賞大賞)、『神経症の時代 わが内なる森田正馬』(文春学藝ライブラリー、開高健賞正賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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