出版社内容情報
セン経済学の金字塔、ついに完訳! ロングセラーの代表作を大幅に増補し、経済学と哲学の融合を縦横無尽に論じつくす。
一人ひとりの評価や選択と、それらを集約する集団としての選択は、どのように関係付けられるべきか? 厚生経済学や社会的選択理論だけでなく政治哲学などにも大きな影響を与えた現代の古典が、約半世紀間の膨大な研究を踏まえ、大幅にボリュームアップして「拡大新版」として新しく登場。数学抜きでも理解できるよう章立てを工夫。セン経済学を意義づける監訳者解説つき。
【原著】Amartya Sen, Collective Choisce and Social Welfare, Expanded edition(Penguin Random House, 2017)
内容説明
一人ひとりの評価や選択と、それらを集約する集団としての選択は、どのように関係付けられるべきか?1970年に刊行された本書の初版はもともと、厚生経済学と社会的選択理論の教科書として執筆されたが、その後、政治哲学や倫理学などにも大きな影響を与え、現代の古典としての地位を確立した。その名著が約半世紀間の膨大な研究を踏まえ、大幅にボリュームアップして「拡大新版」として新しく登場。数式を使う章と使わない章をペアにして、数学抜きでも理解できるよう章立てを工夫。厚生経済学と社会的選択理論の歴史をたどりながらセンの経済学を意義づける、珠玉の監訳者解説つき。
目次
新しいイントロダクション(2017年)
集団的選択と社会厚生(1970年)(イントロダクション;選好関係;全員一致;集団的選択ルールとパレート比較;集団的合理性 ほか)
集団的選択と社会厚生(2017年)(啓蒙と不可能性;社会的選好;合理性と整合性;社会的選択の問題;正義と衡平 ほか)
著者等紹介
セン,アマルティア[セン,アマルティア] [Sen,Amartya]
1933年生まれ。ハーヴァード大学経済学・哲学教授。デリー経済学院、LSE、オックスフォードの各大学で教鞭をとり、1998年から2004年までケンブリッジ大学トリニティ・カレッジの学寮長(マスター)を務める。1998年にノーベル経済学賞を受賞
鈴村興太郎[スズムラコウタロウ]
1944年愛知県生まれ。一橋大学名誉教授、早稲田大学名誉教授・栄誉フェロー、日本学士院会員。日本経済学会会長、President of the Society for Social Choice and Welfare,Fellow of the Econometric Society,Fellow of the International Economic Associationを歴任。2020年逝去
蓼沼宏一[タデヌマコウイチ]
1959年東京都生まれ。一橋大学名誉教授および特任教授。一橋大学教授、一橋大学大学院経済学研究科長、一橋大学学長などを歴任
後藤玲子[ゴトウレイコ]
1958年新潟県生まれ。帝京大学経済学部・先端総合研究機構兼担教授、一橋大学名誉教授。立命館大学教授、一橋大学教授などを歴任。専門は経済哲学
栗林寛幸[クリバヤシヒロユキ]
1971年千葉県生まれ。英国ケンブリッジ大学大学院修士課程(経済学)修了
坂本徳仁[サカモトノリヒト]
1978年茨城県生まれ。東京理科大学教養教育研究院教授
宮城島要[ミヤギシマカナメ]
1980年北海道生まれ。青山学院大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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