出版社内容情報
社会的な対象である「複数の合理的な主体や提携による意思決定」をコンフリクト解決のためのグラフモデルを使って表現・分析する。
本書で扱うコンフリクトとは、複数の意思決定主体が巻き込まれ、その振る舞いの組み合わせによって達成される状態が定まり、主体たちが持っている選好を通じて主体間の相互作用が生じている意思決定状況を指す。本書では、GMCRの表現法と分析法を理解し、コンフリクト解決のための法をにつけることをねらいとする。
内容説明
本書では、GMCRの数理的枠組みの表現方法と分析方法の柔軟性と有効性を理解し、社会的な問題をモデル化し、分析する方法を身につけることをねらいとする。
目次
序章 ようこそ、GMCRの世界へ!
第1章 グラフモデルで表現できるものは何か
第2章 合理分析とは何か
第3章 合理分析の結果から得られる示唆は何か
第4章 効率分析とは何か
第5章 効率分析の結果から得られる示唆は何か
第6章 提携分析とは何か
第7章 提携分析の結果から得られる示唆は何か
終章 GMCRの展開
著者等紹介
猪原健弘[イノハラタケヒロ]
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、同環境・社会理工学院社会・人間科学系社会・人間科学コース担当。東京都国立市にある桐朋高校を1988年に卒業後、東京工業大学第1類に入学。1992年に東京工業大学理学部数学科を卒業し、同大学院総合理工学研究科システム科学専攻へと進学、1994年に修士(理学)、1997年に博士(理学)の学位を受ける。日本学術振興会の特別研究員(PD)、東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻助手、同大学院社会理工学研究科価値システム専攻講師、助教授、准教授、教授を経て、2016年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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