出版社内容情報
行政において活用が期待されるナッジや行動インサイト。知っておくべき基本的な考え方や背景、また将来的な課題とその対応策とは。
人間を行動変容に導くナッジや、人間に対する洞察・理解である行動インサイトを活用する動きが行政分野でも広がっている。しかし、その実践にあたっては、過剰な期待や倫理的問題など、成果の産出と活用を阻害しうる問題点も存在する。研究者と官僚が手を組み、国や自治体の行政官とそれを目指す人に向けて書き下ろしたガイドブック。
内容説明
日本版ナッジ・ユニットの創設者とナッジ倫理委員会委員長が行動科学者とともに書きおろした、政策にかかわるすべての人に向けたナッジ・行動インサイト・EBPMガイドブック。
目次
第1部 基本編(EBPMとはなにか;ナッジ・行動インサイトとはなにか;ナッジ・行動インサイトで活用できる心理学の知見)
第2部 失敗編(エビデンス・ナッジ・行動インサイト)(新しい組織を作らないとダメ?;フィールド実験、しなくていいの?;「いきなりフィールド実験」は失敗のもと;フィールド実験×RCTでなければ意味がない?;ナッジや行動インサイトは無敵の理論?;審査を受ければ「倫理上での問題」はクリア?;予想と結果が一致しない;統制群と介入群で有意差があればいい?;効果が得られた政策を採用するのがESBM?)
第3部 外部との協同編(先行する府省庁・自治体から学ぶ;政策に実装する;広報と共有)
著者等紹介
白岩祐子[シライワユウコ]
東京大学大学院人文社会系研究科・講師。株式会社リクルートを経て東京大学大学院人文社会系研究科・博士課程修了。博士(社会心理学)
池本忠弘[イケモトタダヒロ]
環境省・ナッジ戦略企画官。東京大学大学院理学系研究科・博士課程修了。博士(理学)。ハーバード公衆衛生大学院・公衆衛生学修士課程、ハーバードケネディ行政大学院・行政学修士課程修了。日本版ナッジ・ユニットBEST創設・代表
荒川歩[アラカワアユム]
武蔵野美術大学造形構想学部・教授。同志社大学大学院文学研究科・博士課程後期課程単位取得退学。博士(心理学)
森祐介[モリユウスケ]
つくば市・政策イノベーション部長。ハーバードケネディスクール・行政学修士課程。ハーバードメディカルスクール・生命倫理学修士課程、東京大学大学院新領域創生科学研究科・博士課程修了。博士(生命科学)。政府日本版ナッジ・ユニット連絡会議有識者、同ナッジ倫理委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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