内容説明
資本主義の奇跡的な成長はどのようにしてもたらされたか。理論的・歴史的考察から新しいイノベーション理論を提示する。
目次
序論 自由市場の成長のエンジンについて
第1部 資本主義の成長メカニズム(資本主義の成長の「ある程度最適」な性質:寡占的競争とイノベーションのルーティン化;寡占的競争と不確実性を減らすためのルーティン化;寡占的競争とルーティン化されたイノベーション支出:資本主義の前例なき成長のエンジンの理論;歴史上の独立的イノベーション:生産的起業家精神と法の支配;占有技術の自発的普及:私的利潤と社会的利得;寡占的競争と技術取引市場;トレードオフ:イノベーションのインセンティブ対他者への便益(分配の外部性))
第2部 イノベーションの主流派ミクロ理論への統合(寡占的競争、価格付けおよびイノベーション支出の回収;「イノベーション装置」経済での産業組織のミクロ経済理論;イノベーション支出の回収とその生産物の価格付け:続き)
第3部 資本主義のマクロダイナミックス(資本主義特有のイノベーション装置:歴史的事実;マクロ経済学の諸モデルと成長を制限する諸関係;フィードバック:自己増殖過程としてのイノベーション)
著者等紹介
ボーモル,ウィリアム・ジャック[ボーモル,ウィリアムジャック][Baumol,William Jack]
1922年2月26日アメリカ・ニューヨーク生まれ。1949年にロンドン大学で博士号を取得。現在は、ニューヨーク大学教授で、同大学スターン経営大学院のBerkley Center for Entrepreneurship & InnovationのAcademic Directorでもある。現実への鋭い洞察から導かれた教授の理論は、ミクロ経済学、マクロ経済学、産業組織論等々広範囲にわたって経済学の発展に大きく貢献した
足立英之[アダチヒデユキ]
尾道大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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童 貞夫