出版社内容情報
価格規制理論の最重要課題である「限界費用価格形成原理」の古典的・代表的論文を集成した研究者・経済学徒必読の書。
巨大な固定資本投資が必要なため国あるいは地方自治体が何らかの形で管理するようになる公益事業の供給するサービス価格(料金)はどのように定めるのが望ましいか。それには資源配分が効率的である競争均衡の場合と同様に、公益事業の価格(料金)は限界費用に等しくしなければならない。このような価格決定が「限界費用価格形成原理」である。
関連書:続刊『限界費用価格形成原理の研究Ⅱ』W・ヴィクリィ篇(06年刊行予定)
課税の問題および鉄道料金、公共事業の料金の問題との
関連における一般厚生
デュプュイの課税定理
最適体系における価格の限界費用に対する関係
デュプュイの課税定理に関する追注
最終覚書
限界費用価格形成原理の厚生的基礎
限界費用価格形成理論における最近の展開
1930年代の限界費用価格形成
限界費用論争
限界費用論争:いくつかのさらなるコメント
限界費用価格形成からの最適な乖離
解説
Ⅰ. 開題──限界費用価格形成原理とは何か
Ⅱ. 哲学
Ⅲ. 交通経済学者対理論経済学者
Ⅳ. 批判の批判
Ⅴ. 解題
Ⅵ. 結辞──経緯、展望および謝辞
初出一覧
索引
内容説明
価格は限界費用に等しからしめねばならぬ、価格=限界費用こそが規制のルールである。交通経済学、公共経済学における価格規制、最適料金の理論は現実の政策決定にあっても極めて重要な意味をもつ。その領域で避けて通ることのできない限界費用価格形成原理に関する古典的論文を編集訳出。
目次
課税の問題および鉄道料金、公共事業の料金の問題との関連における一般厚生
デュプュイの課税定理
最適体系における価格の限界費用に対する関係
デュプュイの課税定理に関する追注
最終覚書
限界費用価格形成原理の厚生的基礎
限界費用価格形成理論における最近の展開
1930年代の限界費用価格形成
限界費用論争
限界費用論争:いくつかのさらなるコメント
限界費用価格形成からの最適な乖離
解説
著者等紹介
大石泰彦[オオイシヤスヒコ]
1922年大分県に生る。旧制水戸高等学校を経て、1943年東京帝国大学経済学部卒業。1948年東京大学経済学部助教授。1960年東京大学経済学部教授。1983年東京大学定年退官、東京大学名誉教授。経済学博士、元日本学術会議副会長、日本交通政策研究会元代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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