出版社内容情報
立法趣旨および最高裁判決による確立した利息制限法適用の基本原則から、業者や近時の判例、調査官解説の法潜脱の問題点を看破し、その克服の道しるべを構築する。
現在貸金業者との訴訟における主張は、より多くの貸金回収とより少ない過払金返還という利息制限法の潜脱の試みであり、様々な手口を用いその方法を考案している。本書は、利息制限法の重要性と歴史に光をあてて、その潜脱の克服をめざす。特に、実務家の課題、「過払後再貸付問題」と「遅延損害金問題」に解決の方向性を提示する。
[関連書] 森泉章編著 『新・貸金業規制法 第2版』 (勁草書房刊)
内容説明
原点に遡り実務の混乱に示す解決指針。立法趣旨、最高裁判決により確立された法適用の基本原則から、潜脱の問題点を看破し、その克服の道しるべを構築する被害者救済の実務書。
目次
序章 利息制限法の重要性と歴史
第1章 最高裁充当判例の軌跡整理―利息制限法の脱法を許さない判例と実定法への結実
第2章 利息制限法と充当法理
第3章 遅延損害金問題
第4章 利息制限法制限超過部分の法的性質―貸金業規制法四三条や特例による有効化の契機の不存在
第5章 継続的不法行為型不当利得
著者等紹介
茆原正道[チハラマサミチ]
東京大学卒業。横浜弁護士会所属、秋田大学医学部大学院非常勤講師、利息制限法金利引下実現全国会議代表
茆原洋子[チハラヨウコ]
東京大学卒業。横浜弁護士会所属、43条対策会議代表、かながわ自殺対策会議委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。