出版社内容情報
遠い昔の学説との対話を楽しみつつ、いつしか「自意識」が揺さぶられる世界に迷い込む。憲法学の本道を外れ、気の向くまま杣道へ。
書き下ろし1篇を加えて、勁草書房編集部webサイトでの好評連載エッセイ「憲法学の散歩道」の書籍化第3弾。心身の健康を保つ散歩同様、憲法学にも散歩がなにより。デカルト、シュミット、グロティウス、フィリッパ・フット、ソクラテス、マッキンタイア、フッサール、ゲルバー、イェリネク等々を対話相手の道連れにそろそろと。
【目次】
1 わたしは考える?
2 例外事態について決定する者
3 フーゴー・グロティウスの正戦論
4 刑法二三〇条の二の事実と真実
5 価値なき世界と価値に満ちた世界
6 ソクラテスの問答法について
7 アラステア・マッキンタイアの理念と実践
8 エウテュプロン――敬虔について
9 二つの根本規範――ケルゼンとフッサール
10 内的か外的か、そしてそれは問題なのか
11 君主制原理vs国家法人理論――ゲルバーの場合
12 国家が法人であるとは何を意味するか――ゲオルク・イェリネクの場合
あとがき
索 引
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