出版社内容情報
デジタル時代に著作権が果たすべき役割・使命とは。米国における来し方を振り返り、今なお翻弄され続ける法制度の行く末を占う。
技術革新が急速に進むなか、根底からその在り方を問われている著作権。米国議会と裁判所は、この難問にどう向き合ってきたのだろうか? 綿密な調査を踏まえた深い洞察とともに、米国著作権のドラマティックな歴史物語を鮮やかに描き出す。Google Books 事件等の新たなテーマが織り込まれた第2版で、待望の本邦初翻訳!
【原著】Paul Goldstein, Copyright's Highway:From the Printing Press to the Cloud, Second Edition(Stanford University Press, 2019)
内容説明
急速に進む技術革新の数々に、著作権はどう向き合うべきか。その答えは、歴史のなかに?活版印刷、レコード、コピー機、ビデオデッキ、そして、インターネット…。新技術との邂逅に翻弄されてきた著作権。本格的なAI時代の到来に世界が当惑するなか、米国の歩んできた紆余曲折の道程は、未来への処方箋となりうるか?軽快な語り口と共に、米国著作権史を爽快に駆け抜ける。初版以降、好評を博してきた名著の翻訳が、今ここに!
目次
第1章 著作権の形而上学
第2章 著作権思想史
第3章 10ドルを回収するための50ドル
第4章 私的複製
第5章 著作権をめぐる二つの文化
第6章 「機械に対する答えは機械のなかにある」
第7章 両端のほつれ
第8章 無料との競争
著者等紹介
ゴールドスタイン,ポール[ゴールドスタイン,ポール] [Goldstein,Paul]
1943年ニューヨーク州生まれ。1964年ブランダイス大学卒(B.A.)、1967年コロンビア大学ロースクール修了(LL.B.)。現在、スタンフォード大学ロースクール教授およびモリソン・フォースター法律事務所顧問弁護士。1985‐1986年米国議会技術評価局(OTA)諮問委員会委員長。1997年ニューズウィーク誌「新世紀を担う100人」に選出。ベストセラー小説Errors and Omissions(2006)、ハーパー・リー賞受賞作Havana Requiem(2012)など、小説家としても活躍
大島義則[オオシマヨシノリ]
弁護士法人長谷川法律事務所弁護士(第二東京弁護士会所属)、専修大学法科大学院教授。2006年慶應義塾大学法学部法律学科卒。2008年慶應義塾大学大学院法務研究科修了。2009年弁護士登録
酒井麻千子[サカイマチコ]
東京大学大学院情報学環准教授。2014年3月東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学、同大学院情報学環助教を経て2019年より現職
比良友佳理[ヒラユカリ]
京都教育大学教育学部講師。2014年北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。2015年より現職
山根崇邦[ヤマネタカクニ]
同志社大学法学部教授。2009年北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。2019年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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takao
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