出版社内容情報
実在しない子どもの性描写は「表現の自由」で押し切れるのだろうか? グローバル化時代を見据え、「子どもの人権」について考える。実在しない子どもを性的に描く表現物(「創作子どもポルノ」)の規制は従来、「表現の自由」の観点から議論されてきた。だが本書は新たに「子どもの人権」の観点から検討し、日本の法規制と国際規範の議論が一致していない要因を解明する。日本の現行法の枠組みにおける、創作子どもポルノ規制の実現可能性についても検討する。
はしがき
序 章 創作子どもポルノはなぜ問題か
1 「表現の自由」と創作子どもポルノ
2 子どもの性被害とメディア
3 国際社会から日本への批判
4 研究の目的と手法
第一章 日本の法と子ども観
1 「子ども観」とは何か
2 法における子ども観の分析の必要性
3 「子どもの人権」に関する国内法の子ども観
4 先行研究との関連で見た本研究の位置付け
第二章 児童ポルノ禁止法の第二次改正に関する立法過程
1 立法関係者の議論と分析
2 出版業界の議論と分析
3 弁護士会の議論と分析
第三章 性表現規制に関する判例
1 性表現規制の系譜
2 わいせつ表現規制をめぐる判例─「松文館事件」
3 児童ポルノ規制をめぐる判例
4 性的有害表現規制をめぐる判例
第四章 性表現規制に関する学説
1 わいせつ表現規制に関する学説と分析
2 児童ポルノ規制に関する学説と分析
3 性的有害表現規制に関する学説と分析
第五章 国際条約の児童ポルノ規制の枠組み
1 子どもの商業的性的搾取に関する国際条約の変遷
2 国際条約における子どもポルノの位置付け
3 世界会議の宣言
第六章 諸外国の児童ポルノ規制の枠組み
1 アメリカ
2 イギリス
3 カナダ
終 章 日本における創作子どもポルノ規制のあり方とは
1 リサーチ・クエスチョンへの回答
2 人権保護の観点からのアプローチ
3 刑法における創作子どもポルノ規制
4 児童ポルノ禁止法における創作子どもポルノ規制
あとがき
参考文献
索 引
渡辺 真由子[ワタナベ マユコ]
著・文・その他
内容説明
実在しない子どもの性描写は「表現の自由」で押し切れるのだろうか?グローバル化時代を見据え、「子どもの人権」について考える。
目次
序章 創作子どもポルノはなぜ問題か
第1章 日本の法と子ども観
第2章 児童ポルノ禁止法の第二次改正に関する立法過程
第3章 性表現規制に関する判例
第4章 性表現規制に関する学説
第5章 国際条約の児童ポルノ規制の枠組み
第6章 諸外国の児童ポルノ規制の枠組み
終章 日本における創作子どもポルノ規制のあり方とは
著者等紹介
渡辺真由子[ワタナベマユコ]
1975年生まれ。2013年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得後退学/博士(政策・メディア)。星槎大学大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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