憲法入門 (5訂)

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  • サイズ B6判/ページ数 214,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784326451029
  • NDC分類 323.14
  • Cコード C3032

内容説明

憲法から見た現代日本社会論。日本国憲法を、人類社会の大きな流れのタテ糸(歴史)とヨコ糸(比較)の交差のなかに位置づける。憲法改正が現実に議論される今、読まれるべき五訂版。

目次

憲法から見た「東西」と「南北」―「四つの’89年」とその後
日本の近代にとって「憲法」とは―「和魂洋才」と「西洋かぶれ」の間
なぜ「国民主権」なのか―日本国憲法の生まれに即して
なぜ「平和のうちに生存する権利」なのか―国際化時代の「国家」とは
なぜ「人権」なのか―「個人の尊厳」の重み
政治的権力からの人権と社会的権力からの人種―国家の役割はどこまで?
思想・信仰と教育―自分が自分でなくならないために
表現の自由―なぜ「優越的」か
経済的自由と社会権―「自由」と「公正」の間で
選挙権と代表―選ぶものと選ばれたものの関係
中央の政治と地方の政治―政党のはたらきと住民政治んも役割
公正な裁判と裁判の独立―「人権のとりで」としての期待
違憲審査の積極主義と消極主義―「憲法の番人」ということの意味
憲法改正と憲法擁護義務―「憲法をまもる」とはどんなことか

著者等紹介

樋口陽一[ヒグチヨウイチ]
東北大学教授、パリ大学客員教授、東京大学教授などを経て、現在、日本学士院会員。憲法学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

27
近代立憲主義の核心は、個人の尊厳(10頁)。生存権を実現するための立法の平等違反が問われている場合にも同じ併給禁止か(障害福祉年金と児童扶養手当)疑問が多いとする(113頁)。文化の多様性と人権の普遍性(194頁~)。新自由主義で、テロとの戦いを標榜し、背に腹は変えられぬという世間の風潮、日常生活環境の危険に対してくらしの安全を求める声に後押しされて、思想・表現の自由にとって困難な、監視社会化の状況がつくり出されている(198頁)。2016/01/31

無識者

10
歴史に重点を置いた憲法の入門書だと思う。基本的人権とか表現の自由と言うのがどういう歴史の中で作られていったかがのっていたりと、今の憲法で保障されている権利獲得の背景を知るのに便利。2015/01/19

てん06

7
入門とあるから、いわゆる概説書かと思ったらさにあらず。人権、第9条、違憲審査権などのテーマごとに昨今話題となった問題を絡めて解説している。法学部出身なのに理解するのが難しかった。後半の方でやっと理解が進んだような。2014/02/19

阿品

2
「国家が法人、国民にどの程度関与していくべきか」ということが最もテーマとして挙げられていた。筆者の意見も結構あるので入門書としてはどうなんだろう?と思ったが個人的には興味深く読めた。社会権が資本主義を縛るゆえに資本主義が成り立っているという話やケルゼンの「民主制によって民主制が排除される」という言葉が面白い。覚えとこ。2015/06/05

hiro6636

0
大学での授業が思想的に片寄りすぎて一般教養として役に立たなかったのでこちらで勉強し直しました。何度も改訂版が出ているだけあって基礎的な思想から時事ネタにも対応した良書だと思います。2016/10/18

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