裁判官の書斎

裁判官の書斎

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326450282
  • NDC分類 914.6

出版社内容情報

裁判官歴は30年だが,路上読書歴50年,トイレ読書歴40年と語る元判事が,六法を離れてつづる読書エッセー。ハイレヴェルなことばの考証と辛口の誤訳談義で話題提供。

【目次】
   Ⅰ
正義の女神の目隠し
地獄への道
済度?sight?
ラ・ロシュフコーの裁判者観
推理小説と私
SFないない尽くし
五十の手習い
本を読む場所
漱石『猫』の中の一行について
魔睡考
誤訳談義
カイヨー夫人之獄(旧刊紹介)
玉乃世履異聞

   Ⅱ
旅の出来事
私の健康法
お上の事にも間違いはある
新春読書偶感
樟か楠か
憲法記念日に思う
検察官の不起訴権限
裁判のイメージ
アルファベット文化と裁判実務
来る者はなお追うべし

   Ⅲ
二つの言葉―田辺公ニ追想―
戸山町官舎の隣人―井口浩二追想―
生涯一書生―岡垣勳追想―
三淵さんの思い出―三淵嘉子追想―

   Ⅳ
国会図書館にいたころ
第一回模擬裁のころ
想い出の美少年―遠藤麟一朗追想―

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Susumu Kobayashi

5
「(中略)散歩の途中、本屋があると立ち寄る――というより、立ち寄れるようなコースを散歩するわけだ――から、本を買って帰ることはよくある。この時、どうしても家まで待てないで、歩きながら包みを開き頁を繰ってしまう」(p. 43)。気持ちは分かる。この他、自分の好きな作家については、翻訳がおかしいぞと思って確認すると案の定ということも書かれていて、翻訳家としては襟を正す。ダンセイニ紹介で知られる荒俣氏もこてんぱんであるが、あら探しではないので嫌みはない。真に知性と教養ある人の文章である。頭が下がる思いがする。2018/07/30

pippi

1
良書!佳書!読書を趣味と為す者ならば、あらまほしかるべき先達、ここにあり也。この倉田氏、『家畜人ヤプー』の著者を多々推測する中に裁判官を生業とする人物が挙がっていたことを知って以来興味を持ちながらも、特段著書を探すまでには至らなかった。が、移り住んだこの田舎町の小さな図書館の開架に、ひっそりと何の興趣も惹かぬ姿でぽつねんと、なんと在るでは!おそるべし且つありがたや公共施設。さて、書籍としては、外見的魅力、題名、編集力などの乏しさが惜しまれる。どこかで新書あたりで再編集出版してくれないかしら。2012/03/24

ゆう

1
漢籍に通じている人は言葉選びがうまいですね。読んでいて楽しかったです。2010/02/04

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