パンデミックと医薬品供給の法的問題―アンチコモンズの悲劇からの解放に向けて

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パンデミックと医薬品供給の法的問題―アンチコモンズの悲劇からの解放に向けて

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  • サイズ B5判/ページ数 272p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326404490
  • NDC分類 499.091
  • Cコード C3032

出版社内容情報

パンデミック下、特許権は医薬品供給の障害となるのか?多数プレイヤーの関与により生じる「アンチコモンズの悲劇」問題に取り組む。

医薬品の開発供給には、知的財産の利用が不可欠である。開発供給に必要な要素につき、許諾権限を持つ者の同意が得られなければ、治療薬やワクチンの開発は妨げられてしまう。拒否権限を持つ者が複数存在するゆえに生じる、「アンチコモンズの悲劇」だ。平時とは異なる緊急時の様々な法的問題について、解決の選択肢とその展望を見通す。


【目次】

はしがき

第Ⅰ部 アンチコモンズの理論

第1章 アンチコモンズの理論――規範的方法論と非規範的方法論の概観[ロイ・A.パルテイン(森綾香・訳)]
 Ⅰ アンチコモンズとしての補完的独占
 Ⅱ 起業家が排他的権利の調整を解決する――コース(1937)
 Ⅲ 不均衡な拒否権及びアンチコモンズを創出する力――ペンローズ(1946)、シャープレーとシュービック(1954)、バンザフ(1965)
 Ⅳ ツェベリスと拒否権プレイヤー論
 Ⅴ ヘラーとアンチコモンズの悲劇
 Ⅵ ヘラーのアンチコモンズを基礎とするモデル
 Ⅶ 結論 28

第2章 商業上の悲劇か、それとも喜劇か――複雑な企業間契約法におけるアンチコモンズの役割[ロイ・A.パルテイン(阿部冬星・訳)]
 Ⅰ アンチコモンズの定義
 Ⅱ アンチコモンズの喜劇と悲劇
 Ⅲ 企業内の各場面におけるアンチコモンズの遍在性
 Ⅳ 集合的投票に基づくアンチコモンズ
 Ⅴ アンチコモンズは契約法に関する場面でどのように出現するのか
 Ⅵ 結論

第3章 パンデミック協力と国際法[コンスタンティノス・ヤロリデス、ロイ. A・パルテイン(杉本優太・訳)]
 Ⅰ 序論
 Ⅱ パンデミック事象
 Ⅲ パンデミック協力の略史
 Ⅳ パンデミックにおける国家の協力義務
 Ⅴ COVID─19のパンデミック時における協力の崩壊
 Ⅵ 効果的なパンデミック協力のための迅速な多層的意思決定
 Ⅶ パンデミック協力の改善に向けた新たな取り組み
 Ⅷ 結論

第Ⅱ部 パンデミック時の法的課題

第4章 [導入]パンデミック時における医薬品開発及び供給の法的課題――日本におけるCOVID─19ワクチンの経験[前田健]
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ COVID─19ワクチンの開発と日本への導入
 Ⅲ 医薬品の開発促進に関する法制度
 Ⅳ 我が国の制度的課題
 Ⅴ おわりに

第5章 [知的財産法①]パンデミックと知的財産・技術移転――国際ルールに求められるもの[中山一郎]
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 医薬品アクセスにおける特許権の二面性と伝統的対応策
 Ⅲ COVID─19パンデミックにおける医薬品アクセスと知財
 Ⅳ 国際ルールに求められるもの
 Ⅴ おわりに

第6章 [知的財産法②]パンデミックにおける情報の共有[加藤暁子]
 Ⅰ 「知的財産を含む情報」を論じる意義
 Ⅱ データの保護と共有のメカニズム
 Ⅲ COVID─19パンデミックにおける情報の共有の経験
 Ⅳ 考察と今後の展望

第7章 [市場と規制①]日本における予防接種補償の制度的基盤と規範的正当化[角松生史]
 Ⅰ 日本の予防接種の歴史
 Ⅱ 予防接種副作用

内容説明

パンデミック下、特許権は医薬品供給の障害となるのか?許諾権限者の同意が得られなければ、治療薬やワクチンの開発供給は妨げられてしまう。多数プレイヤーによって生じる「アンチコモンズの悲劇」だ。平時とは異なる緊急時の法的問題について、解決の選択肢とその展望を見通す。

目次

第1部 アンチコモンズの理論(アンチコモンズの理論―規範的方法論と非規範的方法論の概観;商業上の悲劇か、それとも喜劇か―複雑な企業間契約法におけるアンチコモンズの役割;パンデミック協力と国際法)
第2部 パンデミック時の法的課題([導入]パンデミック時における医薬品開発及び供給の法的課題―日本におけるCOVID‐19ワクチンの経験;[知的財産法1]パンデミックと知的財産・技術移転―国際ルールに求められるもの;[知的財産法2]パンデミックにおける情報の共有;[市場と規制1]日本における予防接種補償の制度的基盤と規範的正当化;[市場と規制2]医薬品メーカーによる特許戦略の競争法による規制 ほか)

著者等紹介

パルテイン,ロイ[パルテイン,ロイ] [Partain,Roy Andrew]
アバディーン大学(英国スコットランド)国際法・比較法講座及び数理構造と法講座主任教授。エラスムス大学法学博士、ヴァンダービルト大学法務博士号。主な研究テーマは、法における合理性の解明、及び計算の複雑性と情報理論のモデルが従来の法的パラダイムに与える影響。テキサス州弁護士としても活躍

前田健[マエダタケシ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授。東京大学大学院法学政治学研究科法曹養成専攻修了、法務博士(専門職)。神戸大学大学院法学研究科教授を経て現職。専門は知的財産法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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