出版社内容情報
「法」の世界から「感情」は排されなければならないのか?「法と感情」研究という新たな分野を確立した記念碑的論文集。
「法=理性」か、「感情」か。この二項対立から脱却し、「法と感情」研究が生まれた。本書は法と感情が相互浸透する関係性に照準を定め、ヌスバウム、ソロモン、ポズナー、ミノウといった錚々たる論客が、怒り、嫌悪、羞恥心、復讐心、ロマンティック・ラブなどの感情を多角的に考察する。法と感情の関わりを探究するための必読書。
【原著】Susan Bandes ed., The Passions of Law(New York University Press,1999)
内容説明
「法」の世界から「感情」は排されなければならないのか?ヌスバウム、ソロモン、ポズナー、ミノウといった錚々たる論客が、怒り、嫌悪、羞恥心、復讐心、ロマンティック・ラブなどの感情を多角的に考察。「法=理性」と「感情」の二項対立から脱却して、「法と感情」研究という新たな分野を確立した記念碑的論文集。
目次
1 嫌悪感と羞恥心(「悪徳あふれる暗渠」―嫌悪感、身体、法;進歩主義者よ、嫌悪感を活用せよ;感情を表すとはどのようなことか)
2 後悔と復讐心(正義対復讐―法と感情充足について;道徳認識論、応報感情、イエス・キリストの「調子外れの道徳哲学」;後悔・責任・刑罰―大衆文化の分析;民主制の病い(Dis-ease)―怒りと刑罰のやっかいな性質について)
3 愛、赦し、臆病(感情的な人々をつくりあげる―ロマンティック・ラブの場合;恐怖・すくんだ脚・逃亡―ある兵士の物語;さまざまな制度、さまざまな感情―大規模な暴力への償い)
4 正義への情熱(感情と「法の権威」―ベンサムとオースティンによる主題の変奏;法における「感情対感情主義」;ハーラン、ホームズ、正義への情熱)
著者等紹介
バンディズ,スーザン[バンディズ,スーザン] [Bandes,Susan]
デポール大学名誉教授。刑法、刑事手続、公民権。「法と感情」研究のパイオニアとして知られる。1976年から法実務にたずさわり、1980年にはアメリカ自由人権協会(ACLU)イリノイ支部で各種の公民権関連訴訟に取り組む。1984年からデポール大学で教鞭をとり、数々の論文を公表
橋本祐子[ハシモトユウコ]
龍谷大学法学部教授。同志社大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。専門は法哲学
小林史明[コバヤシフミアキ]
明治大学法学部准教授。明治大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。専門は法哲学
池田弘乃[イケダヒロノ]
山形大学人文社会科学部教授。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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