内容説明
現在に至る諸国民の憲法史的な歩みを通じて、「軍拡」と「市場原理主義の世界化」を要因とする「百年に一度の危機」。その克服のための新しい憲法的な原理・制度の意義を再確認し、それらを具体化しうる民主主義の在り方を再考し実行することの重要性を再確認する。
目次
序章 「百年に一度の危機」と憲法学(「百年に一度の危機」の進行;憲法学的検討の不可欠性)
第1章 近代資本主義憲法体制下における悲惨な「人類的な原体験」の再現か(「百年に一度の危機」の基礎にあるもの;近代資本主義憲法体制の基本特色とその下での悲惨な諸経験 ほか)
第2章 「百年に一度の危機」はなぜアメリカで始まったのか(第二次世界大戦後のアメリカにおける軍拡と経済・財政の動向;市場原理主義の「世界化」の推進 ほか)
第3章 日本も入りこむ「百年に一度の危機」(経済・財政と国民生活を危機に陥れる憲法政治の進行;「百年に一度の危機」に日本はどう対処すべきか ほか)
終章 最大の試練に立つ主権者・国民と日本国憲法(最大の試練に立つ;「危機」への対応策―「危機」の要因をふまえて ほか)
著者等紹介
杉原泰雄[スギハラヤスオ]
1930年静岡県に生まれる。1961年一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、一橋大学名誉教授、駿河台大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。