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“法と経済学”の社会規範論

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326402243
  • NDC分類 321
  • Cコード C3032

出版社内容情報

法もないのに秩序が成り立つのはなぜか。合理的選択理論の枠組みを用いて、人々の協力行動をモデル化する法と経済学の最前線。

R・ポズナーやカラブレイジらによって発展させられてきた<法と経済学>は近年、法の経済学的分析にとどまらず、道徳や慣習なども含む法以外の広義の社会規範の分析へとむかっている。法と社会規範の適切な組み合わせを通じた、より有効な問題解決の方法を探るこのアプローチのモデルと論理の全て。

関連書:松井彰彦『慣習と規範の経済学』(東洋経済新報社)

第1章 ミクロ・レベルの認知にどうアプローチするか──認知メカニズムと進化
1・1 進化の観点から人間の心をどう説明し得るか
1・2 状況の解釈はなぜ重要か
1・3 人間は状況をどのように抽象化しているか

第2章 マクロ・レベルの社会現象にどうアプローチするか──合理的選択理論の再構成
2・1 合理的選択理論とは何か
2・2 合理的選択でどこまで説明可能か
2・3 適応の観点からの再構成

第3章 事実的秩序はいかにして形成されるか──社会規範の構造
3・1 社会規範とは何か 1──合理的選択の視点
3・2 社会規範とは何か 2──法と経済学の視点
3・3 認知と社会規範はどのように関係するか
3・4 均衡としての社会規範

第4章 法はどのような機能を持ち得るか──社会規範の変容と法
4・1 社会規範はいかにして変容するか
4・2 人間行動に法はどう影響するか

第5章 何が社会を統御するのか──結語として

付録A ゲーム理論に関する補足説明
付録B 社会規範研究のための文献案内

参考文献
あとがき

内容説明

法だけが社会に秩序をもたらすのではない。いったい何が社会をコントロールするのだろうか。「法の機能」の解明に挑む“法と経済学”研究。

目次

第1章 ミクロ・レベルの認知にどうアプローチするか―認知メカニズムと進化(進化の観点から人間の心をどう説明し得るか;状況の解釈はなぜ重要か ほか)
第2章 マクロ・レベルの社会現象にどうアプローチするか―合理的選択理論の再構成(合理的選択理論とは何か;合理的選択でどこまで説明可能か ほか)
第3章 事実的秩序はいかにして形成されるか―社会規範の構造(社会規範とは何か―(合理的選択の視点;法と経済学の視点)
認知と社会規範はどのように関係するか ほか)
第4章 法はどのような機能を持ち得るか―社会規範の変容と法(社会規範はいかにして変容するか;人間行動に法はどう影響するか)
第5章 何が社会を統御するのか―結語として
付録(ゲーム理論に関する補足説明;社会規範研究のための文献案内)

著者等紹介

飯田高[イイダタカシ]
1976年兵庫県に生まれる。2002年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。東京大学大学院法学政治学研究科助手を経て、現在、成蹊大学法学部専任講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。