明治大学社会科学研究所叢書
刑事手続における事実認定の推論構造と真実発見

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  • サイズ A5判/ページ数 572,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326402182
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C3032

出版社内容情報

そもそも事実を認定するとはどういうことなのか──刑事手続における事実認定と真実発見に関する基本的な理論的枠組を提出する試み。

刑事手続における事実認定の基礎理論にかかわる主要な諸問題について実体法学と訴訟法学とを融合し、法理論的・法哲学的な考察を踏まえて探求する。メタ理論的問題についてインテンシヴに論究するわが国では数少ない試みの対象は広く、事実認定の推論構造、自由心証主義、証明度、黙秘権等に及ぶ。

関連書: 渡部保夫『無罪の発見』、守屋克彦『自白の分析と評価』(ともに小社刊)


第一章 情況証拠による証明と事実認定のアブダクション的・帰謬法的構造
1 情況証拠による証明の構造
2 事実認定のアブダクション的・帰謬法的構造と故意の目的論的立証

第二章 刑事手続における証明度
──相互主観的証明度説の展開──

第三章 法律上の推定と表見証明

第四章 ディアロギッシュな原理としての自由心証主義と因果関係の証明
1 一般的因果性の構造と証明
──必要条件公式と合法則的条件公式の相補性のテーゼをめぐって
2 因果関係の証明
──木材防腐剤事件判決をめぐって

第五章 自由心証主義と黙秘権
──被告人の主張責任・反証提出責任をめぐって

第六章 刑事手続における真実とその発見/構成
1 真実概念についての序論的考察
2 事実認定のデフォルト構造と真実の社会的・物語的構成
3 因果関係認定の推論構造と真実発見

事項索引
人名索引

内容説明

真実とは何か?実体法学と訴訟法学との融合、メタ理論的問題のインテンシヴな論究から、刑事手続の基本的理論枠組みを抽出する。

目次

第1章 情況証拠による証明と事実認定のアブダクション的・帰謬法的構造
第2章 刑事手続における証明度―相互主観的証明度説の展開
第3章 法律上の推定と表見証明
第4章 ディアロギッシュな原理としての自由心証主義と因果関係の証明
第5章 自由心証主義と黙秘権―被告人の主張責任・反証提出責任をめぐって
第6章 刑事手続における真実とその発見/構成

著者等紹介

増田豊[マスダユタカ]
1948年東京都に生まれる。1975年明治大学大学院法学研究科公法学専攻博士課程単位取得退学。明治大学法学部専任助手・専任講師・助教授を経て現在、明治大学法学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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