出版社内容情報
国際組織は通常条約によって設立され,その設立文書は,単に国々の行為範囲を設定するだけでなく高級的組織体を設立する。設立文書の解釈を重視し,いかに位置付けるか。
【目 次】
はしがき
第1章 序 章 ―問題の設定―
第1節 問題の所在
第2節 条約の「解釈理論」
第3節 本書の目的、対象及び構成
第2章 条約の解釈と設立文書
第1節 条約解釈の枠組み ―ウィーン条約法条約の解釈規定をめぐって―
第2節 設立文書の解釈枠組みをめぐる代表的学説の概観
第3章 設立文書の解釈における国際司法裁判所の推論の分析
第1節 分析の視角
第2節 国際連合の構造及び活動をめぐる諸事件
第3節 南西アフリカをめぐる諸事件
第4節 専門機関をめぐる諸事件
第5節 行政裁判所の再審査請求をめぐる諸事件
第6節 小 括
第4章 設立文書の解釈手続 ―解釈の統一へのプロセス―
第1節 分析の視角
第2節 国際連合
第3節 専門的国際組織 ―経済的国際組織を除外して―
第4節 経済的国際組織
第5節 その他の国際組織
第6節 小 括
第5章 組織法としての解釈理論 ―その構造と展開―
第1節 組織法としての設立文書
第2節 国際組織の機関の実行の意義
―国際法に基づく一般的分析―
第3節 組織法としての性質の理論的基礎
第4節 組織法としての解釈枠組みの確定に向けて
主要文献目録
索 引
目次
条約の解釈と設立文書
設立文書の解釈における国際司法裁判所の推論の分析
設立文書の解釈手続き―解釈の統一へのプロセス
組織法としての解釈理論―その構造と展開