出版社内容情報
近年の高齢化問題、少子化問題によって、これまでの家族・社会関係のあり方はその姿を次第に変えつつあり、当然相続の分野も例外ではいられなくなってきている。しかし他方で、相続のあり方を規定する相続法はこうした状況に対応しきれず、今や見直される時期にきているといえよう。
本書は、今後さらなる進展が予想される高齢化社会、少子化社会に相応しい新たな相続法理の構築を試み、さらには、現在相続がらみで関心が集まっている「介護」「嫁・姑」「嫡出子・非嫡出子」といった日常生活に潜む問題の法的解決を目指す。
内容説明
これまでの家族・社会関係のあり方を変えつつある高齢化・少子化社会に相応しい相続とはいかなるものか。新たな相続法理の構築を試みながら、21世紀の家族生活のあり方を問う。
目次
序章 高齢化社会と相続
第1章 相続形態と相続権の現代法の根拠
第2章 相続人
第3章 相続財産と寄与分
第4章 相続分
第5章 遺産分割
第6章 相続回復請求権
第7章 相続の承認と放棄
第8章 財産分離と相続人不存在
第9章 遺言と遺留分