出版社内容情報
みなが選挙にいけばよい、というものではない! 何となくの常識にとらわれず、私たちが投票すべき理由について根本から問い直す。
「市民には投票する道徳的義務がある」「投票率は高ければ高いほどよい」「自分が良いと思った候補者に自由に投票してかまわない」こうした常識を正面から疑い、真剣に投票すること、また投票を棄権することの意味を深く緻密に考える。私たちは投票にあたっていかなる態度を取るべきなのか。極めてアクチュアルな政治的・倫理的考察。
【原著】Jason Brennan, The Ethics of Voting(Princeton University Press, 2011)
内容説明
―みんながもっと選挙に行けばよい、というものではない!?『アゲインスト・デモクラシー』の著者が、私たちが選挙に行くべき理由について、根本から問い直す。真剣に投票するとは、また選挙を棄権するとはどういうことか、「なんとなくの常識」にとらわれずに考える手掛かりがここに。
目次
序論 倫理的問題としての投票
第一章 投票の義務の擁護論(投票する義務があると思われる場合;一票の道具的価値からの論証;因果的責任 ほか)
第二章 政治なしの市民的徳(投票への賛同を示す三つの論証;市民的徳についてのリベラルな理論に向けて;「市民的徳」が未解決のままにしているもの ほか)
第三章 間違った投票(言い訳の余地のない有害な投票;集合的危害を差し控える義務;泡沫候補への投票と個人のポイ捨て ほか)
補遺1 囚人のジレンマ
補遺2 コモンズの悲劇
著者等紹介
ブレナン,ジェイソン[ブレナン,ジェイソン] [Brennan,Jason]
2007年にアリゾナ大学でPh.D.取得後、現在はジョージタウン大学マクドノー・ビジネス・スクール教授を務める。専門は政治哲学、応用倫理、公共政策など多岐に及び、リバタリアニズムの有力な論客である
玉手慎太郎[タマテシンタロウ]
学習院大学法学部政治学科教授。専門:倫理学・政治哲学
見崎史拓[ミサキフミヒロ]
名城大学法学部准教授。専門:法哲学
柴田龍人[シバタリュウト]
東京大学総合文化研究科国際社会科学専攻博士後期課程。専門:政治哲学
榊原清玄[サカキバラキヨハル]
東京大学総合文化研究科国際社会科学専攻博士後期課程。専門:政治哲学・応用倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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