農業保護政策の起源―近代日本の農政 1874~1945

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農業保護政策の起源―近代日本の農政 1874~1945

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326351770
  • NDC分類 611.1
  • Cコード C3031

出版社内容情報

激しい論争が続く日本の農業、実は明治初期は攻めの農業を目指していた。ではなぜ保護主義へと向かっていったのか。その起源を探る!

第1章 いつから農業は保護されるようになったのか
 1 本書の概要
 2 政策アイディアに注目して農政を分析する方法
 3 本書の構成

第2章 大農か小農か――明治期の農政をめぐる対立
 1 勧農政策
 2 産業組合法と農政の転換
 3 まとめ

第3章 農務官僚の台頭と小農論の広がり――大正・昭和初期の農政の展開
 1 保護主義的性質を強める農業政策
 2 小作関連法の政策過程
 3 利害構造に注目した説明――合理的選択論
 4 政策アイディアに注目した説明――構成主義制度論
 5 まとめ

第4章 食料統制システムの構築――戦時期における政府の市場介入
 1 米価政策
 2 産業組合の権限強化
 3 権限強化が行われた理由
 4 まとめ

第5章 農山漁村経済更生計画――戦時期における農村の組織化
 1 農山漁村経済更生計画
 2 利害構造に注目した説明――合理的選択論
 3 政策アイディアに注目した説明――構成主義制度論
 4 満州移民政策、「皇国農村確立運動」、そして終戦へ
 5 まとめ

第6章 日本農政の来た道とこれから
 1 農業保護政策の起源
 2 戦前農政の遺産
 3 現在の農政論争との関連性
 4 今後の研究課題

あとがき
参考文献
人名索引
事項索引

佐々田 博教[ササダ ヒロノリ]
著・文・その他

内容説明

激しい論争が続く日本の農業、実は明治初期には大規模化や海外輸出を目指していた。ではなぜ保護主義へと向かっていったのか?その起源を探り、政官業「農政トライアングル」の神話を解体する!

目次

第1章 いつから農業は保護されるようになったのか
第2章 大農か小農か―明治期の農政をめぐる対立
第3章 農務官僚の台頭と小農論の広がり―大正・昭和初期の農政の展開
第4章 食料統制システムの構築―戦時期における政府の市場介入
第5章 農山漁村経済更生計画―戦時期における農村の組織化
第6章 日本農政の来た道とこれから

著者等紹介

佐々田博教[ササダヒロノリ]
1974年生まれ。ワシントン大学でPh.D.(政治学)を取得。立命館大学准教授などを経て、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。専門は比較政治、政治経済、日本政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中将(予備役)

0
明治から戦争の頃までの農政の動きをまとめた本。行政や政治と業界の結び付きでなく、根強い小農保護の思想を追っていて面白かったが、それ以上にあとがきで述べられた忘れ去られた記憶への問題意識に共感した。近代の堅めの文章に訳の如く平易な言い換えを付けているのには丁寧すぎる感も抱く。2019/01/25

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