#リパブリック―インターネットは民主主義になにをもたらすのか

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#リパブリック―インターネットは民主主義になにをもたらすのか

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  • サイズ B6判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326351763
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C3031

出版社内容情報

SNSの浸透により危機に瀕する民主主義。正しく熟議を確保する方策とは? サンスティーン教授が示す市民の基礎教養。

はじめに



第1章 デイリー・ミー

 アルゴリズムとハッシュタグ

 二つの要件

 なぜこれが問題なのか─暴力、党派心、自由

 死と生

 フェイスブックが望むこと

 「私は恐ろしい。あなたはどう?」

 先駆者と中間形態

 『her/世界でひとつの彼女』

 ソーシャルメディア

 基準について一言

 政治、自由、フィルタリング

 取り上げない問題



第2章 類推と理念

 公共空間という概念

 街路と公園だけ?空港とインターネットのこと

 ?なぜ?公共空間なのか?接近、予期せぬ出会い、苛立ち

 予期せず、望んでもいないこと

 公共空間と認知されていない大衆メディア

 二種類のフィルタリング

 均質性、異質性、第一回連邦議会の話

 多から成る一、ジェファーソン対マディソン

 主権の二つの概念、ホームズ対ブランダイス

 懐古趣味をともなわない共和主義



第3章 分極化

 味、フィルター、投票

 適切な偏向

 情報過多、集団主義、多から成る一

 コロラド州での実験

 集団分極化

 なぜ分極化か?

 集団アイデンティティの計り知れない重要性

 オンラインの集団分極化

 ハッシュタグの国、ハッシュタグ考案者

 ドナルド・トランプほか、政治家についてざっと触れる

 断片化、分極化、ラジオ、テレビ

 集団分極化は悪か?孤立集団内での熟議

 孤立集団と公共圈

 分極化しない場合および脱分極化

 バランスのとれた情報の提示、バランスを欠いた見解

 訂正が裏目に出るとき

 よく知らない問題

 理解する



第4章 サイバーカスケード

 二種類のカスケード

 野火のごとく広がる情報とティッピングポイント

 政治的カスケードと混乱

 噂とティッピングポイント

 賛成票と反対票

 殺人事件は何件?

 分離、移行、統合

 ツイッターでの同類性

 友達とフェイスブック

 事実、価値観、よいニュース

 アイデンティティと文化

 比較 討論型世論調査

 危険と解決策



第5章 社会の接着剤と情報の拡散

 経験の共有

 連帯財

 共有される経験の減少

 消費者と生産者

 公共財としての情報

 隠喩としての飢饉、一つの説明

 ニッチとロングテール

 バイアスとエリート

 ネットワーク化された公共圈

 情報の拡散



第6章 市民

 選択と状況、そして中国

 選好の形成

 限られた選択肢 キツネと酸っぱいブドウ

 民主的な制度と消費者主権

 全会一致と多数決ルール

 消費のトレッドミル

 民主主義と選好



第7章 規制とは何か?

 共通の見解

 矛盾した見方 あらゆる場所に規制と法律がある

 インターネットの場合 歴史にかんする覚え書

 インターネットの場合 ふたたび規制のこと

 規制はどこにでもある、ありがたいことに



第8章 言論の自由

 新しい見識?(そうではない)

 言論の自由の二つの原則

 言論の自由は絶対ではない

 第一修正と民主的熟議

 中立の形態

 処罰と補助金

 影響力があり、慎重な第一修正



第9章 提案

 熟議ドメイン

 礼儀正しさについての簡単な説明

 殺菌剤としての日光

 自発的自主規制と最高の慣行

 補助金

 マストキャリー 憲法論議

 人々の関心という希少な商品

 反対意見ボタンとセレンディピティボタン

 現状維持という横暴



第10章 テロリズム・ドットコム

 アメリカを取り戻す

 オンラインでのテロ

 彼らはなぜわれわれを嫌うのか

 ツイートするテロリスト

 ソーシャルメディアでテロを阻止する

 明白かつ現在の危険



第11章 #リパブリック

 孤立集団の内と外

 消費者と市民

 悲観論、懐古趣味、未来予測を越えて

 フランクリンの挑戦



謝辞

解説

原注

人名索引

事項索引

キャス・サンスティーン[キャス サンスティーン]
著・文・その他

伊達 尚美[ダテ ナオミ]
翻訳

内容説明

SNSの浸透により危機に瀕する民主主義。正しく熟議を確保する方策とは?豊富な実証研究と憲法解釈から導き出される市民の基礎教養。

目次

デイリー・ミー
類推と理念
分極化
サイバーカスケード
社会の接着剤と情報の拡散
市民
規制とは何か?
言論の自由
提案
テロリズム・ドットコム〔ほか〕

著者等紹介

サンスティーン,キャス[サンスティーン,キャス] [Sunstein,Cass R.]
ハーバード大学ロースクール教授。専門は憲法、法哲学、行動経済学など多岐におよぶ。1954年生まれ。ハーバード大学ロースクールを修了した後、アメリカ最高裁判所やアメリカ司法省に勤務。1981年よりシカゴ大学ロースクール教授を務め、2008年より現職。オバマ政権では行政管理予算局の情報政策及び規制政策担当官を務めた

伊達尚美[ダテナオミ]
翻訳家。南山大学卒業、シラキュース大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mc6ρ助

9
『「フィルターバブル』や「情報の繭」は・・以下の二点に注意が必要である。一つは、・・ソーシャルメディアの多くは広告収入によって維持されているため、「繭」は、・・「広告主」のために作られ・・「あなた」は、・・第三者の利益のためにそこに閉じ込められているだけ、・・もう一つは、・・自ら進んで選択したとしても、この選択の自由・・消費者的「自由」は憲法上の自由とイコール(解説p365)』ではないと。解説を読んではじめて分かる著者の意図・・・、翻訳文が難しい。とはいえ、民主主義の難しさを改めて認識する。2019/07/07

ただの人間

2
インターネット(特にソーシャルメディア)の発展によるフィルタリング、サイバーカスケードと民主主義との関係を論じる。消費者主権と市民主権との対比は見慣れない視点だと思ったが、それ以外の民主主義観や表現の自由の原理論については伝統的な議論から説き起こしている箇所も多く、伝統的な議論と最先端の社会的、技術的状況を斬り結ばせているという印象を受けた。2020/04/26

ざっきい

2
ネットと民主主義に関して著者が有名であったため読んだ本。著者は元ホワイトハウス情報規制局長官だったらしい。大半はネットにおける「デイリー・ミー」「ロングテール」といったメリットと「エコーチャンバー」のデメリットに関する話で、ここは今や当たり前な知識で退屈であったが、これらが熟義民主主義にとって何を意味するか考察しているところが本領。特に表現の自由を考える際の、内容と解釈による区分は初めて知った。結局歯切れは悪いのだが、このような議論がなされていることに感動した。2019/02/01

marukuso

1
ネットが接触するメディアの中でかなりのウエイトを占める現在、フィルターバブルにより自分に都合の良いニュースしか情報が届かない状況が公共性、ひいては民主主義を毀損する。どのようなアーキテクチャであればセンレディピティがあり、多様性があり価値ある情報に触れられるようにできるか。まったく異なる考えを持つ他者と共に社会を築く上でお金以外で紐帯となるものを考えたい。2023/10/06

がっちゃんギツネ

1
本書は『インターネットは民主主義の敵か』(2001年)のアップデート版である。インターネット上では、フィルターによって自分好みの情報にだけアクセスし(フィルターバブル)、自分と近い意見を持った人たちとだけつながる(エコーチェンバー)ことになりやすい。こうしたコミュニケーションは、社会の断片化や集団分極化(集団では意見が極端になる)を進行させ、民主主義を崩壊させる恐れがある。筆者のこの主張は、2001年よりも現在の方が説得力を増しているようだ。インターネットと社会の関わり方を考える上での基本書である。 2019/08/19

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