バイシクル・シティズン―「政治」を拒否する日本の主婦

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326351626
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C3031

内容説明

「自分が大事にしている価値や倫理は、政治の世界には存在しない」。著者ルブランが東京都練馬区でたびたび気づかされたのは、主婦たちのそうした見方であった。主婦の女性たちは、自分は自転車に乗る「ふつうの市民」であり、タクシーに乗る政治家(それはたいてい男性である)とは違うと思っている。新たな公共空間を構想し、シティズンシップやジェンダーの問題にも多様な示唆を与える、画期的な日本政治論をついに完訳。

目次

第1章 「真理とは女性である」と仮定したら?
第2章 「ふつうの主婦」のアイデンティティ
第3章 主婦とシティズンシップ
第4章 政治に抗うボランティア活動
第5章 「主婦らしい運動」へ向かって―生活クラブ生協の「生活者」政治
第6章 小野清子の選挙運動―エリート政治のなかの「ふつう」の主婦
結論

著者等紹介

ルブラン,ロビン[ルブラン,ロビン][LeBlanc,Robin M.]
1994年、オクラホマ大学でPh.D.(政治学)を取得。同年、本書の元となった学位論文でアメリカ政治学会「女性と政治」部門最優秀論文賞を受賞。専門は政治理論、ジェンダー、日本政治。アメリカのワシントン・アンド・リー大学政治学科准教授などを経て、現在、ワシントン・アンド・リー大学ウィリアムズ・スクール政治学科教授

尾内隆之[オナイタカユキ]
立教大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。専門は政治理論、日本政治、環境政治。立教大学法学部助教、流通経済大学法学部講師を経て、流通経済大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フム

0
この本に出て来る「懸念を持った主婦や母親」の政治に関わろうとする動機や、活動する中で立ちはだかる障壁と限界、内面化されたジェンダー役割は、私自身のものであると感じた。それにしても、読み終わるまで長くかかってしまった。訳者があとがきで言うように、学術書として難しいという面もあったが、読みながら気づかされた、自分自身のジェンダー感覚が辛かったということもある。2014/12/18

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