出版社内容情報
「第三の道」は福祉国家をどう変化させたのか。「アイディアの変化」が政治の変容をうながすという理論的立場をとりつつ、社会民主主義の生命カの測定をおこなう。
「第三の道」とはなんだったのか。それは世紀転換期における一過性のブーム?だったのか。「新しい社会民主主義」への期待と、左派の「ネオ・リベラル化」への憂慮の中でブレア労働党のかかげた、政策のではなくアイディアの力を測定する。「個人の連帯に基づく社会契約の再生」論は、今後も生命力を発揮し政治的に生き残る余地がある。
内容説明
「第三の道」とはなんだったのか。それは福祉国家をどのように変えたのか。「新しい社会民主主義」への期待と、左派の「ネオ・リベラル化」への憂慮の中で、ブレア労働党のかかげたアイディアの力を測定する。
目次
序章 「第三の道」とはなんだったのか?
第1章 福祉国家は変化しているのか?:社会民主主義を見るための視角
第2章 社会民主主義が抱える現代的課題:イギリス福祉国家の文脈から
第3章 「第三の道」以後の社会民主主義:イギリス福祉国家の変容
第4章 「新しい社会民主主義」の正統性とジレンマ:福祉国家のガヴァナンスの観点から
第5章 社会民主主義は変わったのか?(1):「第三の道」の比較研究
第6章 社会民主主義は変わったのか?(2):戦後労働党と社会民主主義
結章 社会民主主義の生命力?
著者等紹介
近藤康史[コンドウヤスシ]
1973年愛知県に生まれる。2000年名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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