出版社内容情報
中東におけるイスラム主義通動を宗教的特殊性に特定して扱わず，イスラムという価値基準を拠り所に発生した政治社会的現象と捉え，人間行動の普遍的枠組みに位置づける試み。
【目次】
序 青年層に潜む過激性と「イスラム原理主義」
第１章 イスラム主義とは何か
用語上の問題
問題の設定
第２章 貧困とイスラム主義
経済発展と二分化
社会問題の発生
歴史の文脈
第３章 近代の呪縛
「文明の衝突」とイスラム主義
近代の呪縛
古典的イスラム主義と近代的イスラム主義
第４章 改革的イスラム主義
世俗化の進展と反作用
モスレム同胞団の誕生
革命政権との共存とその瓦解
モスレム同胞団再興
第５章 革命的イスラム主義
サイード・クトゥブの思想
退避的イスラム主義
攻撃的イスラム主義
第６章 実存的イスラム主義
現実の倦厭と内面への逃避
シェリーファ・ズフールの面会調査
調査結果の分析
第７章 イスラム主義の行方
注
本書理解のための基礎知識
あとがき―若干の分権解題をかねて
主要参考文献
索引
内容説明
なぜ、躊躇うことなく自爆できるのか。なぜ、ヒジャーブ（ベール）で信心深さを強調しなければならないのか。空回りする国家近代化への試みが解き放った人間の利己と狂気、そしてその裏に潜む遅参者としての慚愧と屈辱に、新視点から挑んだ気鋭の論考。
目次
序 青年層に潜む過激性と「イスラム原理主義」
第１章 イスラム主義とは何か
第２章 貧困とイスラム主義
第３章 近代の呪縛
第４章 改革的イスラム主義
第５章 革命的イスラム主義
第６章 実存的イスラム主義
第７章 イスラム主義の行方
