ソ連とは何だったか

ソ連とは何だったか

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  • サイズ B6判/ページ数 250,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326351015
  • NDC分類 238.07
  • Cコード C3031

出版社内容情報

「虚偽で塗りこめられた圧制の体制」は,なぜ70余年も続いたのか。生身の人間が作った,矛盾に満ちた国の当り前の現実を明らかにし,ソ連研究のあり方についても考える。

【目次】
Ⅰ 旧ソ連社会のとらえ方―二層認識から四層認識へ―

 はじめに
 1 通俗的ソ連観の問題点―二層認識とその批判―
 2 二層認識から四層認識へ
 3 いくつかの事例
 4 事例の続き―民族問題―
 5 崩壊必然論とその批判
 6 現状と展望

Ⅱ 今日におけるスターリニズム研究の意味
 1 現代史への視角
 2 スターリニズム問題とその風化
 3 内在的理解の試み
 4 今後の課題

Ⅲ 社会主義と全体主義
 1 問題の所在
 2 「古典的」議論とその批判
 3 理念型としての全体主義
 4 比較の視座
 結びに代えて

Ⅳ 「歴史における必然性」再考
         ―ペレストロイカの終焉とソ連の解体をめぐって―
 はじめに
 1 ペレストロイカの挫折―社会主義改革から脱社会主義へ―
 2 ソ連解体について
 結びに代えて
 補説 if-history再考―「勝てば官軍史観」と「未練史観」を超えて―

Ⅴ ペレストロイカの後に―脱社会主義の困難な道―
 1 ペレストロイカ終焉以後の情勢をとらえることの難しさ
 2 重層的なシステム転換
 3 政治改革とその困難性
 4 経済改革とその矛盾
 5 ナショナル・アイデンティティの危機
 結びに代えて
 補説 マスコミにおける通俗的解釈の批判

Ⅵ 現代ロシアにおける「民主主義」と「権威主義」
 はじめに
 1 エリツィン大統領の「クーデター」―1993年9月21日の大統領令―
 2 10月の衝突とその直後
 3 12月選挙へ向けた情勢
 4 12月選挙・国民投票とその結果
 終わりに

各章成立事情についてのノート
人名索引

内容説明

「虚偽で塗りこめられた圧政の体制」は、なぜ70余年も続いたか。生身の人間が作った、矛盾に満ちた国の当り前の現実。社会主義は否定的に、ソ連は肯定的に。

目次

1 旧ソ連社会のとらえ方―二層認識から四層認識へ
2 今日におけるスターリニズム研究の意味
3 社会主義と全体主義
4 「歴史における必然性」再考―ペレストロイカの終焉とソ連の解体をめぐって
5 ペレストロイカの後に―脱社会主義の困難な道
6 現代ロシアにおける「民主主義」と「権威主義」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

6
崩壊直後の時節柄とは言え、ひどく安直で浅薄なソ連イメージが流布していることに対する著者の強い憤懣が伝わってくる。「元々ソ連に思い入れなんか持っていなかったのに、あんまりにも歪んだイメージが広まっているからいつの間にか弁護人のような役割を背負わされて困ってます」(16頁より意訳)。すごくよく分かる。そして、この状況は本書の出版から30年近くを経た今でもあまり変わっていないのでは。2022/10/20

けふたろ

2
ロシア・ソ連研究の大家、塩川教授がソ連を振り返り、通俗的なソ連理解を批判しつつ、その学究の姿勢を示す。2010/06/08

Nanami D.Kitago

1
全体主義について、改めて考えるのなおさせねばと思った。2014/10/27

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