出版社内容情報
丸山政治学の批判的解体を目指す第二部。本書では,丸山政治学における政治的権力論に焦点をあて,学説的な背景となっているヴェーバーの支配の社会学を検討する。
【目次】
はじめに
第1章 丸山『政治の世界』と「支配の正統性」理論
第2章 「合法的支配」としての「官僚制」論の解体
第3章 「伝統的支配」概念の解体
第4章 「カリスマ的支配」概念と政治的・国家的支配
第5章 丸山流ヴェーバー解釈の総括
内容説明
丸山政治学批判の第2部。本書では、政治的権力論を解体するために、ヴェーバーの「支配の社会学」を俎上にのせる。
目次
第1章 丸山『政治の世界』と「支配の正統性」理論(政治的権力形成の「第1段階」にみる錯誤;丸山による「支配の正統性」論の継承と改作;「支配の正統性」理論の観念論的根本錯誤;「支配の正統性」理論の権力論的・規範論的基礎;「支配の諸類型」の理論的・方法的特質)
第2章 「合法的支配」としての「官僚制」論の解体(「官僚制」論の特質と錯誤;専制的権力としての「官僚制」;専門的機関としての「官僚制」;三権的未分化と「官僚制」;「合法的支配」概念の根拠と錯誤)
第3章 「伝統的支配」概念の解体(「伝統的支配」概念構成の方法;「伝統的支配」概念の方法論的解体;西欧政治思想における「伝統的支配」概念の位相;「伝統的支配」概念の政治理論的解体)
第4章 「カリスマ的支配」概念と政治的・国家的支配(「カリスマ的支配」とはなにか;補説―ヴェーバーの中国専制国家解体論)
第5章 丸山流ヴェーバー解釈の総括(丸山の「支配の諸類型」改作とその点検;「合法的支配」概念拒絶の意味;「支配の正当性」発想の徹底と「合法的支配」)
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