内容説明
時代とともに変化する国家目標との整合性を維持し、再構成を重ねてきた中国の「愛国主義」。公定ナショナリズムである「愛国主義」の歴史を紐解く。
目次
第1章 現代中国ナショナリズムと「日本」
第2章 日中歴史認識問題の「発見」―なぜ中国は対日批判を始めたのか(1970年代の対日歴史認識問題;第1次教科書問題の政治過程;歴史認識問題と「愛国主義」のリンク)
第3章 改革開放のジレンマ―近代化を支える「愛国主義」(改革開放と経済動員ナショナリズム;「中日友好」の限界)
第4章 大国化と民衆ナショナリズムの要請(1989年の転換―天安門事件後の求心力の模索;発展戦略と統治のジレンマ―対日政策の先鋭化へ)
第5章 「愛国主義」の新展開―「中華民族」の大国を目指す(日中関係の多元化―「大国論」と戦略的対日政策の融合;「軍国主義復活」論の封印―対日歴史認識における「大国指向ナショナリズム」的対応)
終章 現代中国の公定ナショナリズムと対日政策
著者等紹介
江藤名保子[エトウナオコ]
大学共同利用機関法人人間文化研究機構地域研究推進センターおよび慶應義塾大学東アジア研究所・現代中国研究センター研究員。スタンフォード大学国際政治研究科修了(M.A.)、慶應義塾大学法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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