アジア・中東―共同体・環境・現代の貧困

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 292p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326348831
  • NDC分類 369
  • Cコード C3331

内容説明

急速なグローバリゼーションと市場化のもと、崩壊する地域環境や旧来の共同的関係、生み出される新たな貧困層。伝統主義とは異なる形でのセーフティネットの構築に向け、新タな形態の共生を追求するアジア・中東の実践を追う。

目次

地域社会・共同体・環境・グローバリゼーションと公共性
第1部 地域レベルの公共性とコモンズ(日本のコモンズ―生活の安全保障の視点から;現代中国農村における公共的関係;コモンズと地域社会―タイ農村における土地の地域共同管理;岐路に立つ南インドの地域共同資源―管理体制、肥料、農村経済の変容と村落共同利用地;エジプトの村は「共同体」か?)
第2部 公共性の問題としての環境問題(移行期中国における環境運動―断片的な機会と限られた資源に対する戦略;タイの森林保全をめざす運動と動態的農山村共同体論―近代化プロセスの負の遺産と民主化の所産;インドの首都における対立―都市計画とスラム)
第3部 グローバリゼーション下の貧困・共存と公共性(インドの経済成長とグローバリゼーション;エジプト農民とグローバリゼーション;門戸開放期エジプトの国家と社会―グローバル化の波と社会運動;貧困と「シティズンシップ」―トルコにおける社会保障政策の展開をめぐって)

著者等紹介

柳澤悠[ヤナギサワハルカ]
1944年生。東京大学大学院経済学研究科中退。博士(経済学)。東京大学東洋文化研究所教授、千葉大学法経学部教授などを経て、現在、東京大学名誉教授

栗田禎子[クリタヨシコ]
1960年生。中東現代史専門。現在、千葉大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sanchai

3
「第4章 岐路に立つ南インドの地域共同資源-管理体制、肥料、農村経済の変容と村落共同利用地」(柳澤悠)しか読んでないので、読み終わった本として登録するのは気が引けます。でも、柳澤先生がここで書かれていることは、私が見てきたタミルナードゥ農村の今の姿に対して歴史的なパースペクティブを与えて下さるもので、南インド農村への理解を深めるのに大変役に立つと思いました。2013/10/14

千日紅

1
本書の勉強会をするので読みました。日本以外のアジアや中東には詳しくないので最初は読めるか不安でした。しかし、日本の事例を知っているお陰で工業化やグローバリゼーションの影響について検討をつけることができました。また、著者らがそれぞれの国の歴史や現状を知悉し、整理して著述していることも理解を容易にせしめた理由だと思います。本書の中では第3章「コモンズと地域社会-タイ農村における土地の地域共同管理」が私の関心をひきました。2013/01/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5286132
  • ご注意事項

最近チェックした商品