コミュニティ―公共性・コモンズ・コミュニタリアニズム

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コミュニティ―公共性・コモンズ・コミュニタリアニズム

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  • サイズ A5判/ページ数 266p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326348800
  • NDC分類 369
  • Cコード C3331

出版社内容情報

格差や社会的排除への防波堤として、従来型共同体の再生ではなく、「個人の自立」を基礎とする新たなコミュニティをどう築くか。コミュニタリアニズム、コモンズ等コミュニティに関わる理念から展望するとともに、まちづくり、緑地福祉、ケア等具体的な事例を通じ、今後の日本社会における公共性とコミュニティ再生の方途を追求する。

序論「持続可能な福祉社会」と「公共研究」 [広井良典]

第1部 コミュニティと公共性

第1章 コミュニティとは何か[広井良典] 
 はじめに
 第1節 コミュニティへの3つの視点
 第2節 人間にとってコミュニティとは
 第3節 コミュニティの中心/コミュニティの外部
 おわりに

第2章 地球的コミュニタリアニズムに向けて──ウォルツァー正戦論を超えて[小林正弥]
 はじめに
 第1節 絶対平和主義と正戦論
 第2節 ウォルツァー正戦論の「コミュニタリアニズム的」パラダイム
 第3節 問題点と重合的コミュニタリアニズム
 第4節 パラダイムの論理的破綻
 第5節 パラダイムの再構築
 第6節 全地球的な観点からの「正戦」
 第7節 宇宙的=普遍的正戦論における地球的正義の優先性
     
第3章 生態系サービスの持続可能性とコミュニティによる管理[倉阪秀史]
 第1節 所有権概念の限界
 第2節 所有権の背景としてのリベラリズム
 第3節 リベラリズム的世界観への疑義
 第4節 人間の生活を支える資本の種類
 第5節 コモンズと入会への期待と限界
 第6節 複数の人間に開かれた資本の持続可能性を確保するための管理原則

第4章 日本におけるコミュニタリアニズムの可能性[菊池理夫] 
 はじめに
 第1節 現代コミュニタリアニズムに対するさまざまな誤解     
 第2節 コモンズとしてのコミュニティの環境政策
 第3節 コミュニティの連帯のためのベーシック・インカム
     
第2部 コミュニティと場所/空間

第5章 コミュニティを空間的に取り戻す[岡部明子]
 第1節 コミュニティ衰退の必然
 第2節 引き裂かれたコミュニティを取り戻す試み
 第3節 コミュニティビジネスの空間
 第4節 「住む」という単機能空間から「人の暮らす」空間へ
     
第6章 流域主義で行こう[角田季美枝] 
 はじめに
 第1節 鍵概念の定義と用法
 第2節 「流域」を使った新しいコミュニティの再生
 第3節 流域主義の学部教育を進める和光大学教育GP
 第4節 「文化資本」や「新しいコミュニティ」の観点からの意義

第7章 場所の感覚と「グローカルなコミュニティ論」 [吉永明弘] 
 はじめに
 第1節 トゥアンの「場所」概念をめぐって
 第2節 コスモポリタン的炉端
 第3節 「グローカルなコミュニティ」論の可能性

第3部 コミュニティへの学際的アプローチ

第8章 近代都市計画の空間形成によるコミュニティの変遷[加藤壮一郎]
 はじめに
 第1節 「近代都市計画」理念の理想
 第2節 「近代都市計画」がもたらしたコミュニティ崩壊
 第3節 新たなるコミュニティ意識の胎動

第9章 ケア・コミュニティ・世代間交流[黒澤祐介]
 第1節 ケアの本質
 第2節 世代間交流の可能性
 第3節 持続可能なコミュニティ形成に向けて

第10章 行政・コミュニティ・公共性──支援・媒介的行政による協働と自治の実現[宮崎文彦] 
 第1節 協働による「新しい公共」「新たな公共空間」の誕生と公共哲学
 第2節 「滅私奉公」と「滅公奉私」が意味するもの
 第3節 コミュニティにおける公共性
 第4節 コミュニティの自治を支援・媒介する行政

第11章 共同体と市場──シティズンシップの政治経済論[一ノ瀬佳也]
 はじめに
 第1節 「共同体」と「市場」の関係の作用
 第2節 シティズンシップの政治経済論

第4部 コミュニティの拠点としての大学

第12章 大学-NPO連携福祉環境交流センターの試み
 第1節 在宅ケア市民ネットワーク ピュア[藤田敦子]
 第2節 特定非営利活動法人 けやきと仲間[籔下敦子] 

第13章 「こども大学」の可能性[田村光子]
 第1節 ミュンヘンにおける「子ども大学」
 第2節 「子ども大学」の実施
 第3節 「子ども大学」の可能性

事項索引 
人名索引 
執筆者一覧

内容説明

「持続可能な福祉社会」というコンセプトを軸に、環境・福祉・経済を統合した新たな社会ビジョンを提示するシリーズ第1巻。社会的孤立が深刻化する日本社会において、個人が独立しながらつながっていけるような新たなコミュニティをどう築くか。原理的考察と具体的な実践事例からコミュニティ再生への道筋を明らかにする。

目次

「持続可能な福祉社会」と「公共研究」
第1部 コミュニティと公共性(コミュニティとは何か;地球的コミュニタリアニズムに向けて―ウォルツァー正戦論を超えて;生態的サービスの持続可能性とコミュニティによる管理;日本におけるコミュニタリアニズムの可能性)
第2部 コミュニティと場所/空間(コミュニティを空間的に取り戻す;流域主義で行こう;場所の間隔と「グローカルなコミュニティ論」)
第3部 コミュニティへの学際的アプローチ(近代都市計画の空間形成によるコミュニティの変遷;ケア・コミュニティ・世代間交流;行政・コミュニティ・公共性―支援・媒介的行政による協働と自治の実現;共同体と市場―シティズンシップの政治経済論)
第4部 コミュニティの拠点としての大学(大学‐NPO連携―福祉環境交流センターの試み;「子ども大学」の可能性)

著者等紹介

広井良典[ヒロイヨシノリ]
1961年生。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。厚生省勤務を経て、1996年より千葉大学法経学部助教授、2003年より同教授

小林正弥[コバヤシマサヤ]
1963年生。東京大学法学部卒業。千葉大学法経学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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なさぎ

2
「コミュニティ」をテーマにしているが、内容は統一性があるようでざっくばらんな印象。 ネオリベに対するコミュニタリアニズムからの批判の論争についてはあまり詳しくないので、読んでいて実感として理解しづらいところもあった。現代を見てみると、世界はより一層個人化が進んでいるように思える。これが今後どうなっていくのか正確なところは誰も分からないが、広範な知識と深い理解を心がけ、まっすぐに見据えていきたい。2019/06/26

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