出版社内容情報
本巻には1937年から46年(著者56歳~65歳)の著作と書簡を収める。このうち1938年から45年9月までは人民戦線事件に連座したとして拘束生活を余儀なくされたためと、敗戦まで完全な沈黙を守ったため著作はとぎれている。
37年の論考は、ファッショ化といわれる過程にひそむ本質的なものに人々の注意をむけようとする努力の表れである。敗戦後は、戦争責任の追及、憲法問題、民主人民戦線の問題に集中して、情熱をこめて書き続けている。山川の民主主義的組織論と戦後への見通しを明示した力あふれる論考が注目される。
内容説明
本巻には、1939年発表のものおよび45年から46年6月まで(著者は56歳から65歳)の著作と書簡を収めた。46年7月に民主人民連盟が創立され、欠席のまま議長に推される、その直前までの期間を扱っている。
目次
第70議会と国民生活の安定
日独協定とその波紋
1ケ月1貫何百目
打倒蒋介石のクーデター
今年の宿題
「うずうずする」生活
2月26日から2月26日
本末顛倒の国防観念
ファショ過程の進展と政局の動向
林内閣出現の意義〔ほか〕