出版社内容情報
パンデミックが問いかける社会科学者の役割とはなにか。社会科学のあり方はどのように変化したのか。東大社研が取り組んだ研究成果。
2019年に突如として現れた新型コロナウイルス感染症は瞬く間に世界中に蔓延し、世界の風景を一変させた。この新型コロナは社会科学研究に対してどのような影響を与えたのか。経済学、政治学、社会学、法学分野における研究者の研究成果、および社会科学者を対象とする調査から、社会および社会科学に対して与えた影響を考察する。
内容説明
パンデミックが問いかける社会科学者の役割。2020年1月以降に世界中を覆った新型コロナウイルス感染症が社会科学研究に対してどのような影響を与えたのか。経済学、政治学、社会学、法学分野におけるそれぞれの研究者の研究成果を通じて考察する。
目次
パンデミックにおける社会科学の役割とその変容
1 情報と信頼(国民の政治意識の変遷;政府要請による社会的信念の変化;パンデミック初期のSNS利用と人々の行動 ほか)
2 健康と家族(パンデミックと主観的ウェルビーイングの軌跡;パンデミックの若者・家族への影響:中学生と母親の追跡調査から;ソーシャル・ディスタンス政策のメンタルヘルスへの影響 ほか)
3 社会と制度(パンデミックと司法制度;国際保健法の遵守確保:管理、制裁、報奨;パンデミック下の雇用創出 ほか)
著者等紹介
加藤晋[カトウススム]
東京大学社会科学研究所准教授、東京大学博士(経済学)、専門分野:社会選択理論、政治哲学
田中隆一[タナカリュウイチ]
東京大学社会科学研究所教授、New York University(Ph.D.in Economics)、専門分野:労働経済学、教育経済学
マッケルウェイン,ケネス・盛[マッケルウェイン,ケネスモリ] [McElwain,Kenneth Mori]
東京大学社会科学研究所教授、Stanford University(PhD in Political Science)、専門分野:比較政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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