出版社内容情報
中国の海上法執行機関が抱えてきた問題とその発展を体系的に追い、中国の海洋進出と南シナ海でのアメリカの航行の自由作戦を考察。
東シナ海と南シナ海では、中国の主張と海軍・海上法執行機関の展開の仕方の違いはかなり異なる。ただ、南シナ海で起きている衝突事件が、現在は比較的穏やかな東シナ海でも、いずれは起きるであろうことを考えれば、前者を研究して対策を立てることは極めて重要である。本書は、中国の海洋進出を監視・管理・統制する方途を提案する。
内容説明
海洋強国を目指す中国の海洋進出の狙いは何か。南シナ海で起きている中国の海洋進出にまつわる事件を詳細に分析し、いずれは起きるであろう、東シナ海での中国の行動に対する対処法を提案する。
目次
序章 本書の主張と内容構成
第1章 中国はなぜ、海に進出するのか
第2章 中国海軍と中国の海上法執行機関・海上民兵の発展
第3章 東シナ海をめぐる国際関係
第4章 南シナ海をめぐる国際関係
第5章 南シナ海紛争とASEANの会議外交・仲裁裁判
第6章 中国の南シナ海進出とアメリカの対応―島礁埋め立てと「航行の自由」作戦(FONOP)を中心に
第7章 東シナ海と南シナ海における対峙状況のまとめと南シナ海紛争に関する提言
付属資料 ASEAN中国南シナ海紛争重要合意文書抄訳と分析
著者等紹介
佐藤考一[サトウコウイチ]
1960年東京に生まれる。現在、桜美林大学リベラルアーツ学群教授。海上自衛隊幹部学校、防衛研究所講師、海上保安庁政策アドバイザーを兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。