出版社内容情報
国家からの助成によって組織を維持するカルテル政党。日本の政党助成制度の導入は各党の組織と政党間のかかわりをどう変化させたか。
カルテル政党とは、幹部政党、大衆政党、包括政党に次ぐ政党組織のモデルである。カルテル政党論において、政党は自らの生存を第一義的な目標とし、組織や活動を維持するために共謀して政党助成制度を導入すると論じられる。本書は日本の政党助成制度がどのように制定され、各党の資金構造にどのような影響を与えたのかを検証する。
内容説明
国家からの助成によって組織を維持するカルテル政党。日本の政党助成制度の導入は各党の組織や資金構造、また政党間のかかわりをどう変化させたか。
目次
序章 カルテル政党論の射程
第1章 分析の視角
第2章 日本の政党助成制度
第3章 政党助成制度の導入をめぐる政党間カルテルの形成
第4章 三分の二条項の撤廃過程
第5章 資金配分における第一党と第二党:自民党と民主党の政党資金
第6章 第三党以下の政党資金:社民党と公明党
第7章 新党の資金構造
終章 総括と展望
著者等紹介
浅井直哉[アサイナオヤ]
1990年東京都生まれ。日本大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。日本大学法学部特別助教を経て、日本大学法学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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