競争入札は合理的か―公共事業をめぐる行政運営の検証

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競争入札は合理的か―公共事業をめぐる行政運営の検証

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  • サイズ A5判/ページ数 212p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326303106
  • NDC分類 510.91
  • Cコード C3031

出版社内容情報

価格競争をすればいいわけではない。公共事業では品質も重要なのだ。行政の限界を見極め、入札を制限することの効果を明らかにする。

公共事業は税金でまかなわれる。なので価格を抑えるために競争入札が行われるが、日本の公共工事調達では入札での競争が制限されている。本書では、このような競争制限によって、行政が低価格・高品質の工事を得るための情報コストを削減し、行政運営上の合理性を高めているのか、理論と実態の両面から実証していく。

内容説明

公共事業は、市民の税金でまかなわれる。良質な工事を安く得るためには入札による競争が重要だとされるが、日本の公共工事調達ではその競争性がさまざまな形で制限されている。本書では、低価格で高品質な工事を得るために行政が負担する「情報コスト」が、こうした競争制限のおかげで削減されていること、その結果として、行政運営上の合理性はむしろ高められていることを、理論と実証の両面から検証していく。

目次

序章 日本の公共工事調達と「競争」
第1章 日本における公共調達制度改革とその背景
第2章 先行研究の検討―これまでの研究は何をどう論じてきたのか
第3章 公共工事調達を分析する枠組み
第4章 落札価格に対する上下限基準の設定―競争をめぐる「ダブルスタンダード」はどのように説明されるのか
第5章 参入要件設定による応札数の抑制―顕在的競争性の低さは何を意味しているのか
第6章 地方自治体における最低制限価格制の利用―ローアーリミット制はなぜ二種類あるのか
終章 競争制限の「合理性」とは何なのか
付録 「公共調達制度の運用・意義・業務量に関する調査」調査票および回答の集計結果

著者等紹介

渡邉有希乃[ワタナベユキノ]
早稲田大学政治経済学部を卒業。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程を修了、博士(政治学)を取得。日本学術振興会特別研究員(DC1)などを経て、早稲田大学政治経済学術院助教、専門は政治学・行政学。主著:「公共工事調達における競争制限の『合理性』―なぜ日本の行政組織は応札数抑制を試みるのか」『公共政策研究』20号(2020年)(公共政策学会論説賞を受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

29
競争入札は価格と品質を最適化するためにどうして競争者数に制限をかけるのかという疑問から始め、感情論を抜きに競争入札制度の合理性を分析したクールな一冊。基本に忠実に先行研究を分析することからはじめている。従来は「一部の利益を追い求めているだけではないか(要は癒着や談合が目的)」という視点だったが、そもそも制度として設計し、今でも運用している合理的な説明はなにかというシンプルで鋭い指摘をしている。感情的になりやすい(安易な行政批判に靡きやすい)テーマのためか従来は冷静な分析が少なかったというのは意外だった。2022/04/08

土橋俊寛

1
本書は、意思決定論の視点から競争制限的な公共工事調達の合理性を分析した労作である。「現行制度が事業者の選出にかかる取引費用を削減する」という本書の主張は、緻密な論理展開と実証分析により十分に裏付けられている。それにもかかわらず、私は本書を読んでいていくぶん物足りなさを感じた。おそらく、結論がありきたりと思える分析がしばしば散見されるからだろう。2023/04/29

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