出版社内容情報
1996?2020年の米中関係を俯瞰することで、2021年からの米中関係を展望する視角を提供する。
「一帯一路」による勢力圏の拡大、宣伝などの「シャープ・パワー」による攻撃、多国間機関での影響力拡大、海洋での膨張、サイバーと宇宙をめぐる米中の覇権競争の視角から、米中対立がなぜ現在のように激化しているのかを論じる。また、日本の安全保障における国連主義の限界と日米同盟のジレンマについて論じる。
内容説明
現在の米中関係を理解するための入門書。サイバー、宇宙、海洋、メガFTA、多国間外交から米中戦略的競争を解説。
目次
第1部 米中関係を視る視座(米中競争関係を視る眼;国際関係の理論)
第2部 米中関係の動向(“9・11”以降のアメリカと中国―2001~2008年;内政重視に傾くアメリカと「膨張する中国」―2008~2016年;転換期の米中関係―2016年冬~2020年 ほか)
第3部 米中の戦略的競争(経済秩序再編と米中相克;国際機関をめぐる米中攻防―国際機関は協力を実現させる制度的枠組みか?;サイバー空間をめぐる米中競争 ほか)
著者等紹介
三船恵美[ミフネエミ]
駒澤大学法学部教授(国際関係論)。平和・安全保障研究所研究委員。早稲田大学第一文学部卒業。米国ボストン大学大学院修了(MA in International Relations)。学習院大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、中部大学国際関係学部専任講師、同助教授、駒澤大学法学部准教授を経て現職。専攻は中国の外交・国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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