出版社内容情報
現在の議会制民主主義はどのような状況にあり、その揺らぎによってみえてきたものは何か。政治的リーダーシップの重要性を論じる。
現在の先進工業諸国は、投票率の低下、無党派層の増加、政党の衰退、議会の地位低下と行政府の肥大化、グローバル化と国家機能の変容、大統領制化、ポピュリズムなど、議会制民主主義の問題を共有している。その要因と問題を解決するための制度的方法や政策的方法について、ヨーロッパ諸国と日本の多角的比較を通じて明らかにする。
内容説明
政治的リーダーシップの重要性を論じる。先進工業諸国が共有する議会制民主主義の問題。それを解決するための制度的・政策的方法を、ヨーロッパ諸国と日本の多角的比較を通じて明らかに。
目次
序章 議会制民主主義の揺らぎ
第1章 政治の個人化と大統領制化
第2章 フランス政党制の変遷の中でのマクロン現象
第3章 失敗の10年―2010‐2020年における日本とイギリスの野党
第4章 自民党における総裁選出過程の変容
第5章 「遅れてきた民主主義」の動揺
第6章 民主主義の後退と政治の「大統領制化」の射程―トルコの事例から
第7章 西欧における政治とメディアの関係構築―議会制民主主義の問題として捉えなおす試み
第8章 リーダーによる政治か、それとも政党政治か―世界における政治の大統領制化
著者等紹介
岩崎正洋[イワサキマサヒロ]
日本大学法学部教授。東海大学大学院政治学研究科博士課程後期修了。博士(政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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