「核の忘却」の終わり―核兵器復権の時代

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「核の忘却」の終わり―核兵器復権の時代

  • 秋山 信将/高橋 杉雄【編】
  • 価格 ¥4,180(本体¥3,800)
  • 勁草書房(2019/06発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326302802
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C3031

出版社内容情報

北朝鮮の核問題は解決にいたらず、米ロ間では緊張が高まっている。いま、地域や相手にあわせた新しい核戦略論が必要とされている!

かつてオバマ前米国大統領は核廃絶を唱え、専門家の間でも「核の忘却」が語られた。しかし近年、核兵器は復権しつつある。しかも地域や相手によって異なる認識枠組みが必要だ。本書では米中ロや欧州・南アジアそれぞれの核戦略、サイバーセキュリティと核兵器、核兵器による「世界の分裂」、そして日本にとっての核抑止を論じる。

内容説明

かつてオバマ前米国大統領は「核なき世界」を唱え、専門家の間でも「核の忘却」が語られた。しかし近年、核兵器は復権しつつある。しかも冷戦時代とは違い、地域や相手によって異なる認識枠組みが必要だ。本書は練達の安全保障研究者が核戦略・核抑止の論理をさまざまに検証し、最後に日本に突き付けられた課題を明らかにする。核兵器を「絶対悪」と見なす者も、核兵器の役割を評価する者も、どちらも避けては通れない第一級の議論。

目次

序章 「核の復権」の現実
第1章 米国―核抑止戦略の再構築
第2章 ロシア―ロシア版「エスカレーション抑止」戦略をめぐって
第3章 中国―「最小限抑止」から「確証報復」への転換
第4章 NATO―「核の忘却」の終焉?
第5章 インド・パキスタン―「抑止のための兵器」の20年
第6章 核管理とサイバーセキュリティ
第7章 「秩序の兵器」としての核と分裂する世界
終章 日本―世界で最も厳しい安全保障環境下での核抑止

著者等紹介

秋山信将[アキヤマノブマサ]
コーネル大学公共政策修士課程修了、一橋大学より博士(法学)を取得。広島市立大学講師、日本国際問題研究所主任研究員、在ウィーン国際機関日本政府代表部公使参事官などを経て、一橋大学大学院法学研究科教授、専門は国際政治学、安全保障論

高橋杉雄[タカハシスギオ]
早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了、ジョージ・ワシントン大学政治学修士課程修了。防衛省防衛研究所助手などを経て、防衛省防衛研究所政策シミュレーション室長、専門は安全保障論、日米同盟(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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モリータ

12
◆2019年刊。編者の秋山信将氏は国際政治学・安全保障論が専門の一橋大教授。高橋杉雄氏は安全保障論・日米同盟が専門、防衛研究所室長(両者昨今のTwitter、TVでもおなじみ)。全9章、論者7名。◆本書は「核兵器の存在が国際システムの安定に貢献し続けられるかどうか」や「今後の国際社会における核のあり方」といった問いに向き合う前提として、「各国の核政策や地域安全保障の論理、新たな課題としての新たな技術(サイバー)のインパクトなどに関する分析と論考を提供するもの」(はじめに)。◆図書館で。2022/3/14

hurosinki

5
近年の安全保障環境の悪化から、核使用の可能性を真剣に考慮せざるを得ない状況になりつつある、と論じる。核のプレゼンスだけでは抑止に不十分で、実際に核戦争を遂行する態勢(損害限定能力含む)を構築しなければ抑止は達成しえない…という議論が各国で台頭している。この考えは核の役割を高め、核使用の敷居を下げうる一方、抑止の信頼性も高め、核使用の可能性を限定できる。2022/05/29

artillery203

2
「「核の忘却」の終わり」冷戦後から第一次トランプ政権くらいまでの、各国の核戦略について包括的に述べられている。「核兵器は実際に使用することを考えなければ抑止できない」「曖昧な抑止理論」等、現在の国際情勢を構成する一つの要素として、核兵器が重要な地位を占めていることがよくわかる。日本を取り巻く安全保障環境は、なおのことである。2025/03/29

お抹茶

2
ロシアの核使用が懸念される状況が続く。この本を読むと,それは歴史の帰着であり,決してプーチンの狂気で片づけられないのだと感じた。冷戦後に核軍縮・核廃絶論への支持が拡大し,「核の忘却」時代が到来したが,核拡散の進展と大国間関係の悪化に直面し,「核の復権」の時代が到来した。アジアは域内に中国と北朝鮮とロシアが存在し,核抑止力の観点で世界で最も複雑かつ厳しい環境。核戦略論が本当に核抑止に繋がるのか。少なくとも,核兵器反対だけを唱えて解決するほど甘くないことを実感する。2022/07/20

K.

1
核に関する広範な論点を網羅していて、特に中国や戦略的安定性に関して理解が深まり、個人的には『正しい核戦略』よりも勉強になった。地域レベルでの中国の通常戦力優位は、米国の限定的核使用へのインセンティブを高めるが、中国の戦域レベルの対兵力核攻撃能力の高精度化&ICBMやSLBMの多弾頭化・射程向上=相互脆弱性の出現によって、米国の核も封じられる⇒中国の第一撃アドバンテージ増大という安定・不安定逆説の構図と、中国のランチャーやNC3の「核常兼備」という危機安定性上のリスクは、日米にとっての深刻な問題に思えた。2023/06/16

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